26話 チラつく記憶 ページ29
ガチャ
扉を開ければ書類をまとめていた生徒会長がいた
天「あ、本当に来てくれた」
『いや、呼んだの貴方でしょ!?』
天「まさか本当に来てくれるとは…大体誰も来ないんだよねぇ〜」
生徒会長がブラックだからだと思います(キリッ
『で?手伝って欲しいことは?』
天「え?ないよ」
『手伝って欲しいことは?』
天「あはは、仕事熱心だね!でも無いよニコニコ」
この人…
同い年ながら密かに年上なんじゃないかと感じる
そして性格ブラぁっく!!
『なんで用もないのに呼んだのっ、はぁ…時間の無駄だよね?』
天「まぁまぁそう言わず、そこ座って」
回るタイプの椅子に座る
生徒会って、なんだか会長だけしかいないみたいだ
天「はい、ホットカフェオレ」
『あ、ありがと』
…意外と美味しい!
「ねぇ、」
カフェオレの感動に浸っていると、突然声をかけられた
『なんでしょう?』
天「どうして、落ちたの?」
『……またそれですか?他の人にも言われたんですけど?』
天「確かに、先生に頼まれて生徒会長として聞いてるのもあるんだけど……天宮翔太として聞いてるのが99%かな」
嘘つけ、
そんな顔をしていると、嘘じゃないよと真剣な顔で返されてしまう
『別に気づいたら落ちていただけですよ』
天「本当に?」
『はい、』
〔____だ〕
『ええ、何も』
〔____のせいで〕
『ありませんよ?』
〔お前は____〕
ガタガタガタッ
風で窓が強く揺れる
会長の顔が日差しにかかって、眩しくてどんな表情をしているのかわからなかった
見えたのは目だけ
けどその瞳は、真っ直ぐとこちらを向いていた
天「何があったのか。それは僕もわからない……でもね」
____話さなくたって、見てれば分かるんだよ
『ッ_______』
泣くはずは無かった
泣くつもりも無かった
なのにどうして、どうして、?
愛なんて言葉知らないから、温もりなんて表現知らなかったから、
こんなにも胸をキュッと苦しめられるような想いになるのは何故?
ポンポンと頭を撫でてくれた
けど、私はその手を振り払って、生徒会室を後にした
まだ、……いや、
怖い
触れるのが、怖い
当たり障りない日常を崩すのが
誰かの温もりを受け取るのが。
その時見た天宮翔太の顔はとても辛辣で、悲しそうにしていたのをよく覚えている
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パチュリア - 林檎さん» いやもうほんとうるさくて申し訳ない…ありがとうございます! (2017年4月15日 12時) (レス) id: a9fbc73fe2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - パチュリアさん» おおおおいつも本当にありがとうございます!!あの、編集の所にある地球マーク押せば出ると思います! (2017年3月21日 15時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
パチュリア - 相変わらず素晴らしい終わりですね!(泣)8888888888あと質問なのですが、新作アンケのようなリンクを貼る方法を教えて下さいませんか!? (2017年3月21日 13時) (レス) id: a9fbc73fe2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃのさん - 林檎さん» ありがとうございます。みゃのさんが林檎さんや読者様に迷惑をかけていたなら、全力で謝ります。でもみゃのさんも一応、作品を出している人間です。貴女のアドバイス有り難く使わせてもらいます。 (2017年3月20日 21時) (レス) id: 375ad31803 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - みゃのさんさん» みゃのさん自体が、悪気があってやったわけではないと信じているので、今後気を付けた方が良いのではと思います。長々と失礼致しました。良い作品を作ってくれること祈っています(´▽`) (2017年3月20日 21時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎 | 作成日時:2017年2月8日 15時