19話 この時から ページ22
10歳の頃____
『あのね、お兄ちゃん』
う「なーに?」
『私、誰かのお手伝いさんになりたいな』
子供ながらも、お姫様という立場ではなく裏幕という立場を憧れていた
う「そっか、どうして?」
『……たとえばさ、誰かと誰かが好きになるでしょ?そのキューピッドになりたいの!』
う「きゅーぴっど?」
『天使のわをつけてハートのやを打つんだよ!ほら、こんなふうに____』
薄ピンクの紙飛行機で誰かの背中に当てる
男子「うわ、いって!!」
女子「どうしたの?」
男子「なんか刺さってきた」
女子「あはは、きっと狙われてるんだよ〜」
『……ね?』
そのふたりは仲睦まじく話していた
元から噂をされていた2人は偶然にも、兄の同級生だった
う「すっご!!」
『んふふ♪私にはチカラがあるんだ!ね!そうでしょ?』
う「……うん、すごいよ、でもさ」
『うん?』
う「じゃあ、Aのハートは誰が打ってくれるの?」
_______
そして結論づいたのは、モブとして主人公を勝手に際立ててストーリーを構成させること
見てみたかった、ヒロインというものを。
誰かと誰かを結びつける、か
とはいえそれは今思えば建前に過ぎなかったのかもしれないな…
自分に難癖つけてネガティブ発言ばっかだったからか、自分に失望してしまった
【私の人生はモブ】
【私の人生のヒロインはあの子】
誰かに生きてもらう、そんな価値観なのかもしれない
何をして何がしたい何をやりたい
そんな欲も願いも夢も無かった私にとって今更、誰かの隣に立つことは許されるのだろうか
知りたい
_______
「____!A!!!」
「A!!」
『ハッ____あれ、ここは?』
起きた先は保健室
何故こんなところに連れこられているんだ?
佐「馬鹿なの?馬鹿だよね…?本当にっ……」
山「マジ、本当にっ……」
大号泣の2人を前に全く状況が掴めない私。
『ふ、ふたりしてなんで泣いてるの?』
佐「………窓から____」
____落ちたんだよ
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パチュリア - 林檎さん» いやもうほんとうるさくて申し訳ない…ありがとうございます! (2017年4月15日 12時) (レス) id: a9fbc73fe2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - パチュリアさん» おおおおいつも本当にありがとうございます!!あの、編集の所にある地球マーク押せば出ると思います! (2017年3月21日 15時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
パチュリア - 相変わらず素晴らしい終わりですね!(泣)8888888888あと質問なのですが、新作アンケのようなリンクを貼る方法を教えて下さいませんか!? (2017年3月21日 13時) (レス) id: a9fbc73fe2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃのさん - 林檎さん» ありがとうございます。みゃのさんが林檎さんや読者様に迷惑をかけていたなら、全力で謝ります。でもみゃのさんも一応、作品を出している人間です。貴女のアドバイス有り難く使わせてもらいます。 (2017年3月20日 21時) (レス) id: 375ad31803 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - みゃのさんさん» みゃのさん自体が、悪気があってやったわけではないと信じているので、今後気を付けた方が良いのではと思います。長々と失礼致しました。良い作品を作ってくれること祈っています(´▽`) (2017年3月20日 21時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎 | 作成日時:2017年2月8日 15時