【文スト】平和だった私は突如不運に見舞われる 2

【番外編】クリスマス・イブ〈前編〉 ページ45

本日イブです

『死ねばいいのに』

そう言いながら不満をタラタラと零す

はい、そうです今宵は明日のクリスマスぅ？とか云う愉快なお祭り騒ぎのリア充がウヨウヨいるクソみたいな日なんですよ


…………うん


私は今、何をしているかと言うと、題して《みんなでクリパしてボッチを逃れようぜ！》という企画を絶賛練っているのです

だけどね、聞いてよ


国木田さん→乱歩さんのお供

与謝野さん、乱歩さん→出張

賢治くん→帰省

谷崎兄妹→熱々のでぇとぉぉ

敦くんと鏡花ちゃんは今頃私が渡したチケット使ってネズミの国でもいってるだろうし、太宰さんに至っては暇人な癖して

「ちょっと、ね？」

とか言いやがってっ！！！


しゃ、社長は、ほら、ね、


『はぁ、……』

１人虚しく深夜にクリスマスツリーの前に立っているんです


『つまんない、つまんない、ぁぁあー！つまんない』

もう流石に人とどおりも少なくなってきた

そろそろ帰ろうか………そう悩んでいた時



ヒヤッ






現れたのは______









綾鷹でしt「ふっざけんなよテメェ！！！」

『あー五月蝿いですねぇ、』

首筋に冷たぁーい素手で驚かしてきたのはなんと中也さんでしたー

「こんなところで何してやがる」

『中也さんこそ何してんですか？まさか、クリぼっちを紛らわそうとして_____』

「んなわけないだろ！！ったく、で？お前は何してんだよ」

『そ、それは……クリスマスツリーを見に来てましてねぇ！？イルミネーションがとても綺麗で……あ』

消灯時間となり、タイミング良く切れる光

「ふぅん、クリスマスツリーのイルミネーションねぇ……」ﾆﾔﾆﾔ

『こっち見んなよこのちびっ子マフィア』

「チビにちびと言われたくねぇな、」

『……』


沈黙…つらっ、


「んーじゃあ、俺ん家来るか？」

『唐突ですね！？』

「敬語外せ、じゃあ置いてかれんなよ」

『えーじゃあ外さなーい』

「家来させねぇぞ」

『来るなんて言ってない』

「チッ、へ、そうかよ」


そう言って中也は背を向けて歩く
まぁ、相手もクリぼっちなんだし、一緒にいてやるか


『待って、じゃあ行く』

「…………ん」


照れてる！中也照れてる！！


後編に続く

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