174章 隠し事 ページ43
・・・慣れてしまった
この空間に、二人だけでいることが当たり前になっていた
みんなと会いたい気持ちもまだあるけれど、私がいないほうが、あっちも安全なんだよね
だから、今では皆に会いたいとは思わなくなった
会ったら、迷惑がかかっちゃうから
・・・いや、どうなのかな
本当は、自分が傷つきたくないだけなのかもしれない
長いようで短い時をともに過ごした仲間が、今となっては私を忘れ、初対面のように接してくる
それが耐えられなくなった・・・というのが、本音なのかもしれない
もう何回も耳にしたはずだ
“結局は、自分のことしか考えていない”
A「はぁあ〜・・・・」
クロ「どうした、ため息なんかついて」
A「クロハに言ってもわかんないよー」
この悩みは、きっと誰にも解決できない
頬杖をつき、たそがれていると、もう何回目かわからない着メロが鳴った
当然、クロハはそれを無視する
A「出たほうがいいと思うよ;」
クロ「出なくていいんだよ、何を目的で寄こしてきてるのかは大体理解できてる」
A「・・・ねぇクロハ」
一人ベッドで寝そべるクロハが、グルンとこちらに寝返りながら「ん・・・」と返事をした
あの時は話をそらされてしまったけれど、やっぱり気になるから
私は読んでいた本にしおりをはさみ、クロハに問いかける
A「さっきからずっとメールとか電話かけてきてるのって、私があの時見たメールの人と同じ人だよね?」
クロ「・・・・」
やはり無言になるクロハ、問いの答える必要がないと判断したのか、再び寝返りをうとうとしていた
でも、逃がしはしない
ガシッ
ドサッ
クロ「!?」
A「逃げないで、私の目をちゃんと見て、そして答えて」
私は寝返りをうとうとしたクロハの肩をつかみ、仰向けにさせると、逃げられないようクロハの上に乗り出した
それでも抵抗されるとまずいので、使いの蛇を袖口から数十匹出し、クロハの両手首を頭の腕で拘束させる
クロハがあの時、私を逃がしてくれなかったように
私もクロハを逃がさない
答えてくれるまで、絶対に
クロハは一瞬驚いたものの、すぐに我に返り平然としていた
でも、答えてくれない
このまま無言を突き通して逃げる気だ
A「隠し事はなしだよ、クロハ」
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年9月4日 19時