今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:46,499 hit
小｜中｜大
28。 ページ28
手ぶらで歩くのは初めてだった
物を持っていないと落ち着かないから
横にいる彼は俺に歩幅を合わせて歩いている
「この街って、慣れてるの？」
『突然どうしたんですか？』
「いや、この商店街とかさ、一人暮らし始めた頃迷ってさ。入り組んでるし、よくわかんないばーちゃんいるし。
でも、見る感じ迷わなそうだな……って…」
『んー…分かりませんが、懐かしい気もします。多分人間だった頃にここらへんにいたんじゃないでしょうか』
きっと、違うはず
あの日、大学で見かけた、彼……
夢で見たんだ。
翔くんと二人で写真を取り合ってる夢
『早く思い出したいものです』
「そうだね」
ふと、彼の右腕に輝くブレスレットが袖から見えた
今まで気づかなかった
俺は、それで確信した。
「…公園、行きたいな」
『行きましょう！』
きっとあれは……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
