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27。 ページ27
……ぃ、おー………おーい、大野さーん、
おーい
「……ん？」
翔『起きてください。朝9時ですよ？』
頭はベタベタ
水の滴りと無造作に放り出された徳利
俺を後ろから抱きつくように寝ているニノ
「まって、起きれない」
翔『そっと、起こさないように』
って言われてもな………
ゆっくり左腕を体から外してそっと置く
「今日で俺、死ぬのか………」
翔『まだ時間はあります。このまま行くと、きっと大野さんは天国です。現世には来たくても来れませんから街を散策しては』
「散策って………ニノは？」
クゥクゥ寝息が聞こえる
大野さん、と呼ばれ振り返る
大きく横に首を振った
すなわち、もうこれでニノとはお別れなんだ
「やっぱり、お別れって辛いね」
この言葉に返答は無かった
結構前のニノへ渡しそびれていた誕生日プレゼントとメッセージを残して
ボサボサな髪型でTシャツジーパンのまま、家を出た
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