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25。 ページ25
「ニノ……」
和『俺の唯一の理解者なんですよあなた！
家じゃ出来損ないの息子だって言われて、彼女も居なくて！ただの飲んだくれた廃人だって！
けど……あんたは違った。いつもなにも言わずにつき合ってくれて。いっつも笑って、ニノって呼んでくれて！
何にも出来ない俺の唯一安心出来る人なのに………
なんで……』
泣きじゃくって崩れるニノに
握りしめていた拳を包むことしか出来なかった
「俺ね、思ったんだ。
最期に一緒に過ごすならニノしか居ないって。俺の理解者で、いっつもそばに居てくれて。
だからさ……
笑ってよ────」
俺はニノの笑顔が大好きで
ゲームの話は全く分からないけど、それでも話し相手になってくれて
昔からの腐れ縁で。毎日遊んで。
それだけで楽しかったんだ
「俺だって死にたくないよ…
けとこれが“運命”なら受け入れる。ニノ、俺は後悔してないよ、ニノと出会えて良かった。
だからね……最期の──」
和『最期最期って……言うのやめてくれよ──────』
溜まった涙の粒が酒のしぶき跡と混じり合ってポトリと床に落ちた
その静けさの中に聞こえた声は多分
誰かの心の叫び声
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