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家に着いたと思ったら、玄関の前にニノが座り込んでて。
和『おっそ。どこ行ってたの』
「いや、つまみ買いに」
和『そっか。なら早く開けて〜』
立ち上がって差し出したビニール袋の中身は、結構お高めな大吟醸
「こんなものいいの？飲んで。これニノが特別た時に……」
和『いいから早く家に入れなさいよ』
電話口と同じように呟く
部屋に入るやいなや、ちゃぶ台にドカッと座りポケットから携帯を出す。
和『早く飲みましょ。もう酒飲みたい』
「はいはい、ちょっとくらい待っててよ」
ニノ専用に何故か買ったカップ、皿に並べた刺身とかおつまみ
全てちゃぶ台の上に広げた
和『飲も』
「乾杯」
俺の買ってきた安い酒をお互い注ぎ、カンと高く鳴るカップの音
ただそれが響いただけで。ニノは何も喋らずにただ酒をゴクリと飲んでいた
俺もつい話せずにゴクリと飲んでいた
口を開いたのは、それから5分以上経ってからだろうか。
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