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見失う自分 ページ4
組織の幹部に気に入られら為なら何でもやった。
出された任務の遂行は勿論、たまには体を使ったりと手段は選ばない。
ジン： おめぇは俺のことが苦手らしいな。
カ： 苦手だけど、嫌いでは無いわ。
ちょっと戯れればポロポロ情報をこぼしてくれる貴方のことはね。
ジン： はっきりしねぇな。
そう言ってタバコに火をつけた彼を一瞥して煙から逃げるよう、服を着て部屋を出る。
早く篠田Aに戻りたい。
組織にいるうちに篠田さんAと言う存在は堀越琴音に侵食されつつあった。
A： 今回の情報はこれだけ。
赤：『ご苦労だったな。この調子ならそろそろこちらからも手を出せそうだ。焦らず潜入に専念してくれ。』
A： 了解。
赤： 『頼んだぞ、A。』
あの時の秀は分かっててくれたのかな。
組織への潜入の過酷さを。
正義側の人間が犯す罪の大きさを。
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作者名：リツカ | 作成日時：2017年4月23日 20時
