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6 Talking ページ7

赤: にしても、綺麗に仕上がったな。俺らの耳にはお前はしんだと伝えられてたから心配したが。


A: 仕上がったって言い方やめてよね。これでも初めは私じゃない私を目の前にして結構悩んだのよ。まぁ、あの爆発で生き残れたのはほぼ奇跡ね。


呑み始めると少しずつ話が盛り上がりお互いの潜入中の話やらなんやら愚痴まで。


A: ていうか、本当に今日決めた作戦で行くの?秀ならもっと捻った策考えると思ったけど。


赤: 当然、別の策を考えてるよ。さっきいなかったがとあるボウヤと話し合ってね。水無玲奈とも契約を交わして決めた。


A: え、彼女の意識は戻ってるの?


赤: ああ。他のメンバーには言ってないけどな。


秀とそのボウヤが考えた策は腕の良いドライバー、キャメルが運転する車に水無玲奈を乗せてわざと組織に奪還させるというもの。
彼女にとって組織に戻る事ほど嫌な事は無いだろうけど組織と私たちを繋ぐ糸となってもらうにはそうするしかない。


A: ジンには薄々悟られるんじゃない?


赤: 水無がNOCじゃない事を相手に分からせれば良いさ。


それって、自分はどうなってもいいって事?


A: 私が言うのもなんだけど、自分のこと大事にしなさいよ。自分が思ってる以上に貴方を必要としてる人は多いの。


赤: 俺は大丈夫さ。そう簡単にしぬ訳にもいかないんでね。


そんなセリフを簡単に言うあたり、組織に狙われてるのは自覚してるのね。

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作者名:リツカ | 作成日時:2016年8月29日 23時

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