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26 By chance(安室) ページ27

安室side


毛利小五郎の弟子になって周りにも溶け込んできた。

今日もポアロのバイトでハムサンドの材料を買いに近くのスーパーへ。


A: この前買った味噌はこのパッケージだから覚えといて。


沖: わかりました。


すると見覚えのある人物がそこに。


安: あれ?この前ウチに来てくれたAさんじゃないですか。


A: !?安室さん。


かなり驚いた様子。
そんなに脅かしたつもりはないが。

この前初めて会った時からなぜか印象に残っている彼女。
陶器のように白い肌。影を落とすほど長い睫毛。
化粧はナチュラルだが素の顔が整っていて異様な色気を感じる。


前は髪を下ろしてふんわりとさせ服装も女性らしいものだったが今日はまた雰囲気が違う。白のブラウスに黒のスキニーパンツ。さらには15センチ近くあるであろうピンヒールのパンプス。長い髪を結い上げお団子にし日本のスーパーではとても浮くようなスタイルだ。


沖: お二人は知り合いなんですか?


彼女の隣にいるメガネの男。
恋人だろうか…兄弟だろうか…
考えは色々浮かぶがとっさに友達宣言してしまった。
彼女は少し困った様子で戸惑う。


沖: 僕たち、結婚を控えてる恋人同士なんです。


まさかその上だったとは…
敗北感から僕はそのまま会計に向かった。

まあ、“恋人同士”って設定なんだろう。

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作者名:リツカ | 作成日時:2016年8月29日 23時

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