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16 The truth ページ17

あれから2週間後の金曜日。

約束通り1日空けてバイオリンの練習をして待っている。

A: ん〜久々だとやっぱ感覚つかめないなぁ。


個人的に好きな『ラ カンパネラ』を練習している。


ピンポーン


A: 来たか。


ガチャ


A: 来る前に連絡くらいしてよね。部屋片付けてたから良かったけ…ど…


と玄関を開けて見上げる目の前の男性は見知らぬ顔。


コ: やあ、お姉さん。久しぶりだね。


A: コナン君!え、彼は?


: お前は誰が来たか確認もせず玄関を開けるのか。もし組織の人間だったらどうする。


声こそ聞きなれないが話し方は間違いなくあの人だ。


A: なんとなく状況は把握したわ。とりあえず上がって。


2人をリビングのテーブルに案内しコーヒーとオレンジジュースを淹れる。


A: はい。オレンジジュースでよかったかな?


コ: うん、ありがとう。


いいえと笑顔で返し本題に入ろうとする。


A: で、私の親友を泣かせてまで大嘘をつく訳を教えてちょうだい。


赤: あれは悪かったと思っている。しかし、水無玲奈もあのままではNOCの疑いが晴れずCIAとしての任務に支障をきたすからな。ジンなら俺を殺すよう指示するだろうとボウヤが読んでいたんだ。


A: なるほど。それで、その変装と声はどうしたの?もちろん住処も移動したんでしょ?


赤: 変装は知り合いに教えてもらった。声は阿笠博士の発明品だ。


コ: 家は新一兄ちゃんの家を貸してるんだ。沖矢昴って名前で東都大学の院生。


A: イケメン+インテリか…なかなかいい設定にしてもらったわね。朝からメイク大変そう…


赤: 慣れるまではその人にチェックしてもらうけどな。
それより、さっきのパガニーニ聞かせてくれ。


コ: お姉さんバイオリンすっごく上手いね!外に聞こえてたよ。


忘れてたと思ったけど覚えてたか。


A: 仕方ないわね。


せっかく練習したし自慢のうちの子の音を聞いてもらうか。

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作者名:リツカ | 作成日時:2016年8月29日 23時

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