外れない仮面《名探偵コナン》 (ページ2)

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1 Rebirth ページ2

5年前…

医：手術は無事成功しました。“顔”もそちらの要望に近いものに仕上がりましたから。

A：ありがとうございます。

とある爆発事故に巻き込まれ全身大火傷を負った私。
その事故ってのはまあ私のために仕組まれたもので決して偶然じゃないんだけどね。
少し前まで全身を覆う皮膚はただれ見るも無惨な姿だった私は今後の活動のため意を決して大手術に臨んだ。

医：では、顔の包帯を外していきますね。

FBIの仲間と上司が見守る中徐々に現れる私の顔。

不自然なくらいに白く陶器のような肌。
紅くぷっくりとした唇。
影を落とすほど長い睫毛。
見たものを引き込むような大きな瞳。

医：皮膚は最新の化学と医療技術による人口皮膚です。細胞と馴染むのには少し時間がかかりますがね。ほかは、以前の面影を少し残しました。

ジョ： A…。本当に別人みたい…

私の無事を思ってかそれとも以前の私を思い出してか親友のジョディは涙ぐんでいる。

医梓に手渡された手鏡で改めて自分の顔を見てみる。

A：やっぱり、母親譲りのあの顔が気に入ってたんだけどな…もう、今の私を見てすぐに篠田Aを思い浮かべるのは無理よね…

今まで見たことのない別人の顔が目の前には映っていて哀しさがこみ上げた。

これから外れない仮面をはめて生きていくのだと実感した。