＊マイガール６＊ (ページ42)

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＃287 ページ42

《Aside》

先生…なんであんなに怒ったの？
涼介と２人だったから？

でも、友達だし。
先生とのことも分かってくれて応援するって。
それに涼介、別に好きな子いるし…

自分だって、女の子たちに囲まれてデレデレしてたくせに！
私にばっかりあんな風に怒るなんて。

今だって、私なんか放っておいて、クラスの子たちといなくなるし…
先生のクラスの子って、なんかケバいっていうか…今時な感じというのか…なんか馴れ馴れしい！
腕組んで歩かなくたってよくない？
先生だって、なんでなにも言わないの？
私だってあんな風に歩いたことない。

もうやだ。やだ。やだ。

………早く、みんなのとこ行こう。

*

千「Aーーー！！」

『ちーちゃーん！！』

千「あれ？大ちゃんは？」

『知らない！みんなは？』

千「知らないって(笑)」

『だって…………あっ…』

さっきの話をしようと思ったら、お昼ご飯の時にも聞こえたキャッキャッて楽しそうに笑う声。

さっき、大ちゃんって呼んでた可愛い子は未だに先生の腕に手を絡ませている。

あの子、お昼の時も先生の隣にくっついて座ってた…

千「あーーー。持ってかれたわけね(笑)」

『持ってかれたっていうか…涼介と２人だったのが先生、嫌だったみたいで。戻っていいって言われて、追いかけようと思ったら、あの子たちが来た…』

なんかうまく説明できない。

千「もうちょっと大人の余裕が欲しいよね、あの人(笑)」

『何？大人の余裕って』

千「ちょっとヤキモチ焼きすぎ(笑)」

ヤキモチって…
たったあれだけで？

『私は腕なんか組んで歩いてなかったけど！』

私がそう言うと、ちーちゃんが「Aがそんなに怒るの珍しい」って笑った。