＊マイガール６＊ (ページ38)

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森山にAちゃんとのことがバレた、そうなると、もちろんすぐに小林にもバレる訳で…

小林は真面目な子だからなー、こういうの良くないとかって思ってるかもな…なんて思ってたんだけど。

そんなふたりが夏休み明けに準備室にやって来た。

美「大野先生、少しいいですか？」

「ん、なに？」

美「Aのこと泣かさないでくださいね」

千「あんなA、もう見たくないからね！」

「わかってるよ」

森山も小林も友達思いの子だなって、感動したおれ。

美「でも、生徒相手じゃ色々と大変ですよね？」

「あー、まぁ、そうね」

千「あの子モテるし…」

だよね。
美術部にもいるよ、Aちゃんのこと好きなやつ。
きっとクラスにもいるんだろ。
山田とか山田とか…

美「先生も味方は多い方がいいですよね？」

「みかた…？」

千「そう味方」

「みかた…」

千「Aが先生のこと大好きなのは間違いないけど…」

間違いないって、照れんな(笑)

千「周りの男子はそれを知らないし、教えることもできないし…」

そうなんだよ。
おれは声を大にして言いたいけどね！
おれんだから見んなって。

美「だから…私たちがしっかりと守りますから」

「守る？」

千「そう！他の男が寄ってこないように。なんなら普段のAの写真を送って近況報告なんてこともしますよ？」

お前たち…
なんていい子なんだ！なんて感動したおれに衝撃の一言が…

美「その代わり…私たちにも協力してくださいね」

協力？！

千「私、相葉ちゃん」

美「私、櫻井先生」

「はっ？」

美「別に上手くいくように協力してとは言わないですから」

千「私たち、長期戦で行くことにしてるから」

美「たまに写真とかくれればいいんです」

千「あと、こんな女の子が好きとか。こんなことあったよとか…」

「はぁ」

美「その代わり、先生がこんなことしてほしいってときにはなんでもしますからね」

千「お泊まりのアリバイだってしてあげたでしょ？」

翔くん、相葉ちゃん、ごめん。

「いいよ、それくらいなら。その代わり、しっかり頼むぞ」

「「交渉成立！」」

そんなやりとりがあって、おれは強い味方を手に入れた。