36人 ページ36
ゾムと兄さんが向かった先は、数件並んだ大きな館たち。
その仲の良さに彼ららしい、等と心の中で思いながら玄関口にいたシャークんに声をかけた。
zm「シャークん！」
shr「ゾムさん。...えっと、そちらの方は確かゾムさんのお姉さんの...」
ni「トラゲーディエ･Aの従者、兄さんです」
shr「ありがとうございます」
一つ頭を下げたシャークんに兄さんも下げる。
貴族がこうも易々と頭を下げてるのは見ないため、少しキョドったのは内緒の話だ。
「おいシャケ！おい、また、俺のケーキ食っただろ！」
shr「ちょっとしか食ってねぇだろ」
後ろからやって来た少年を面倒くさそうに見ながら裏返った声で返すシャークん。
「ゾムさん。久し振りです」
気がついていたようで、近寄ると共にゾムに言葉を交わす少年。
ゾムは頷き、「相変わらずNakamuは元気そうで良かったわ」と言った。
Nakamuはどこか照れ臭そうに笑い、「皆待ってますよ...あ、シャークん後でケーキ買ってこいよ」と言うだけ言って逃げるように奥へといってしまった。
shr「くっそ、アイツ...あ、兄さんさんは後に自己紹介となると思いますので、一先ず上がってください」
ni「ああ...兄さんでいいですよ」
shr「ありがとうございます。普通の口調で良いですよ」
シャークんは二人が上がってくるのを見ながらドアを閉める。
奥ではバタバタと忙しそうな音が聞こえるが、平気なのだろうか。
通された部屋にはゾムにとって懐かしいメンツが揃っていた。
zm「仲ええな」
ケラケラ笑うゾムに釣られ、一人の少年が口元を隠し笑う。
nk「どうすればいい？」
shr「え...自己紹介じゃない？普通に」
シャークんの言葉に「自己紹介...」と反応する。
nk「あー、じゃあ...ナカム･マッフンです。Nakamuとでも呼んでください」
ペコ、と頭を軽く下げながら自己紹介を終えるNakamu。
兄さんは合わせて頭を下げたが、直ぐに次の人が紹介しはじめて慌てて顔をあげる。
急ピッチだ。
「あ、すみません。急がせてしまって。
Nakamuの従者のきりやんです」
金髪の髪が揺れる。
兄さんの目がいったのは、首もとにあるアクセサリー。
直ぐにその意識を払うように首を振った。
kr「え、なんかついてましたか？」
ni「いや、なんでもない...すまないな」
kr「大丈夫です」
兄さんは自分の脳内がヤバイと感じたのか、額に手をあて小さくため息をついた。
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ぽっぷこーん(プロフ) - 神作ありがとうございます。29話、やっぱ、置きとったんかの所起きるですね (2021年10月12日 19時) (
レス) @page29 id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 初コメ失礼します！私もその曲好きです！最近知ったのですがこういう悪役令嬢の話をよく読んでるので他の曲より歌詞がグッときますよね！これからも頑張ってください！ (2021年4月10日 22時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年2月14日 0時
