25人 ページ25
自室にいたゾムは、夜空を見上げていたが曇っているのを見ると自分の心もざわつくようで、カーテンを閉めようとベッドから立ち上がった。
窓際へと向かい、カーテンに手をかけたとき、遠くに人影が見えた。
ゾムはハッとして、カーテンを閉じる手を止め自室の鍵を確認する。
zm「...よし、閉まっとんな」
ゾムは隠してあるタンスから木々に紛れるための黄緑のフードを取りだし着る。
動きやすい服だからこそ、庶民が着るものだと父親に怒られてしまうためこうしてバレないように隠しているのだが...
いつもAを通して洗濯やらをしんぺい神たちに頼んでいるためどうすれば良いのか特に検討もつかず複雑な心境でそれを着る。
窓枠に足を掛ければ風を感じる。
zm「...風、強いな」
そう言いフードを深く被り直す。
ブーツを数度鳴らし、飛び降りた。
zm「っし、」
家の敷地外に出たことを確認しガッツポーズを小さくとる。
ゾムは先程の人影の方へと向かい走り出した。
zm「...っ、シャオロン！」
sho「ゾム！久しぶりやな！」
二人でハイタッチをして森のなかにひっそりとある秘密基地へと向かう。
sho「珍しいな、お前が連絡なんて」
シャオロンの手には手紙がある。
少々くしゃくしゃになっているものの、それは確かにシャオロンに送ったものだった。
zm「...イフリート、きちんと持ってってくれたみたいでよかったわ」
sho「アイツ、お前のこと好きやん。
互いに大切に思っとるからこそ、イフリート探して家を出たことやってあるんやろ？」
ゾムはハッとしながらも口を閉じた。
zm「...せや、話なんやけど。」
sho「ああ、なんやったん？」
シャオロンは夜空を見上げていたがゾムへと視線を移す。
zm「俺の姉さんを探してほしいねん」
シャオロンの体は固まったように止まり、ぴく、と小さく手が反応する。
なんとなく心当たりがあり、シャオロンは即座に言葉を考えだし口にする。
sho「ゾムって、フルネームなんやったっけ」
zm「あ？なんでや？」
sho「ええから」
シャオロンに促されゾムは不服そうに顔を歪める。
しかし、無視をするわけには行かず「トラゲーディエ･ゾムやけど」と答える。
sho「...そうやんな」
zm「おい、どういうことやねんシャオロン」
胸ぐらを掴み「はよ言え、」と前後に振り催促する。
sho「わ、わかった、分かったから！」
シャオロンは渋々と、一部を話し出した。
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ぽっぷこーん(プロフ) - 神作ありがとうございます。29話、やっぱ、置きとったんかの所起きるですね (2021年10月12日 19時) (
レス) @page29 id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 初コメ失礼します！私もその曲好きです！最近知ったのですがこういう悪役令嬢の話をよく読んでるので他の曲より歌詞がグッときますよね！これからも頑張ってください！ (2021年4月10日 22時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年2月14日 0時
