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漸く事の大きさを理解し顔から血の気が引いていくのが分かる。
ぺいんとは私の呟きに気まずそうに目を反らしながら頷いた。
『どっ、どうしよう...っ』
顔を青くさせる私に地獄のような報告が入る。
それを届けに来たのは、何も知らない不思議そうな顔をしたクロノア先輩だった。
krn「Aちゃん、なんか呼ばれてたよ」
クロノア先輩は外へと指を指した。
そこには制服姿のシャオロンが高校前に立っていた。
『...ちょっと、行ってくる』
少し恐ろしくて、手が震える。
pe「...が、頑張って」
不思議そうに此方を見るらっだぁ先輩たちを置き校門へと向かう。
慌てて廊下を走っている私を気にも止めずに歩く生徒たちを見ながら申し訳なくも間を縫っていく。
昇降口で慌てて靴を履き替え校門に向かう。
此方を向いたシャオロンは神妙な顔つきをしていた。
sho「...、A」
いきなりそう話し出すシャオロンにぐ、と体が固まる。
鉛を身体中につけたみたいで重い。
声も出せないほどの圧力。
sho「...っ、別れてほしい」
分かっていても心に来る。
『ちょっと、待ってよ...』
震える声でなんとか絞り出すもシャオロンは「もう授業始まるから」と走っていってしまう。
『っ、ちょ...』
手を伸ばすも声は届かずに姿は見えなくなる。
後ろから着いてきていたらしいぺいんとは気まずそうに私の肩に手を乗せた。
『ねぇ...どうしよう。』
震える声で振り向くと何故かぺいんとが辛そうな顔を見せた。
pe「...授業、始まるよ」
『...うん』
授業をでないわけにもいかず、教室へと向かう。
その間ぺいんとも、わたしも話そうとしなかった。
少し遅れたことを謝罪しながら部屋にはいると何を察してか先生は何も言わず着席するよう促してきた。
午後の授業を終え、部活動の時間。
寄ってきたのはどりみーときょー先輩だった。
コンタミ先輩はいつものように生徒会で、レウさんは先生の手伝い。
らっだぁ先輩は補修とのこと。
md「A、部室行ｺ」
『部室...？うん、分かった。』
どりみーの後ろを追い部室に入ると対面に座るよう言われる。
kyo「...で？アイツとはなんなん？」
きょー先輩の言っているアイツ、は十中八九シャオロンのことだろう。
『シャオロンは、彼氏ですね...』
彼氏居ったんか、と目を丸くさせるきょー先輩。
それに対してどりみーは黙ってそれを聞いていた。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月14日 22時
