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A side
チャイムが鳴り、出るとシャオロンがいた。
...なんで？
シャオロンは少し焦った様子で、家に入れてくれ、と。
とりあえず中に通す。
リビングでお茶をだし対面に座る。
『で、どうしたん？』
sho「いや、お願いがあって」
シャオロンは少し気まずそうに、言うのを躊躇う。
なんだろうと思いながらもその様子を見ていると、決心したように口を開いた。
sho「生徒会のメンバーだけでええ。
お前の誤解を解きたい」
誤解...嗚呼、あれか。
『別に終わったことやしええやん』
sho「いや、そうなんやけど...！」
大分焦っているのか、言葉がごちゃごちゃになっている。
そんな焦らんでも、と言うと少し困ったように頷いた後考え始める。
う〜ん、いちごのとき、男らしく育ってもらうよう育てたつもりやったんやけど...
かっこいい、よりかわいいな、今の仕草は。
少ししてから、シャオロンは話始めた。
まとめれば、生徒会がシャオロンの彼女を調べるかもしれない。
しかし、生徒会の中で私のことをよく思ってない人や、嫌ってる人もいる。
だから、その原因を潰したい。
とのこと。
また、これで嫌われたままバレた場合、恐らく別れるよう催促される、と...
『無視は、出来ひん...よなぁ』
無視してシャオロンが一人になるのは嫌やし。
だからと言って、親に迷惑がかかる可能性のある選択肢はしたくない。
...どうすれば、ええんやろ。
私が困っていることに気がついたのか、「今やなくてもええんやけど、なるべく早くがええ」とシャオロンは言ってきた。
無理させてもうとるんやろうな。
『ごめんな』
申し訳なくてそう言うと「大丈夫やって」と笑ってくれた。
...なんやろ。
付き合い初めて間もない筈なんに申し訳ないことしかしとらんわ...
『...考えとくわ』
sho「おん」
『まぁ、私も謝罪が要らないわけやないし』
sho「おん」
『...じゃあ、また。気を付けてね』
sho「またな」
シャオロンは私の家を出ていく。
そっか...
シャオロンの方も大変なんやな。
主に私のせいやけど。
ちょっと、考えとかなあかんな、誤解を解く方向も。
今までそんな考えなかったもんなぁ...
私はそんなことを考えながらお風呂へと向かった。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月14日 22時
