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数年後
sho「A〜、お前今日〆切やろ？」
『ぅうーん...そうなんやけど』
sho「なんや、出来とらんのか」
『えへへ、梓が可愛いくって...』
sho「お前なぁ」
呆れたようにしながらも寝起きの私の頭を撫でる。
シャオロンははにかむ私を見ながら私の隣へと手を伸ばした。
sho「ほれ、梓も起きろや」
「んむー...ねむいぃ」
sho「眠いやないやろ。春起きんで。姉ちゃんなんやろ」
「はるくん？あずちゃん起きる！」
sho「ええこやな」
シャオロンが梓を撫でると梓は「おねえちゃんだもん！」とどや顔をした。
くすりと笑うとシャオロンは「ほんじゃ、後少しなんやから、頑張り。終わったら降りといで」といい下へと降りていった。
軽く服装を整え机に向かう。
連なる文字の螺旋をただ淡々と書いていく作業。
しかし、読者が読みやすいように、と少しの工夫を加えたりしていく作業。
少しスマホが揺れ、目を向けると担当者さんから。
直ぐに向かうとのこと。
焦りながらも、もう少しで終わると考えると悲しい気もする。
なんとか時間に間に合わせまとめると担当者さんはやって来た。
受け渡しを済ませると漸く仕事が終わったからか、座り込んでしまう。
『シャオロン〜』
sho「はいはい、頑張ったなぁ」
子供のように手を平げるとシャオロンは私の腕の間に腕を回し持ち上げてくれた。
「あー、ママ、パパにだっこしてもらっとる！」
ずるい、あずさも、とシャオロンのそばに近寄ってくる梓。
『あらら...シャオロン、ごめん、おろして』
sho「はいよ」
シャオロンにおろしてもらい、梓の頭を撫でる。
『梓〜、春の見張りできた？』
「うん！はるくんとね、おりがみをね、おっとってん！」
『本当？何折ったん』
「えーとね、つるさん！」
『鶴さん作ったん？凄いねぇ』
頭を撫でると、先程のだっこ催促はなく嬉しそうに笑った。
「ママぁ」
『あらあら、春はどうしたん？』
「はるくん、わんわんほしい！ねぇねだけずるい！」
春は梓の犬のぬいぐるみを指差した。
ああ、あれね...
『わかった、じゃあシャケ君来たときに買ってもろたらええんやない？』
「しゃけくん来たとき買ってもらうんや！」
にぱ、と笑う春。
sho「さ、仕事終わったんやったら皆で遊ぼうな」
「わーい！」
「ボールしたい！」
子供二人は楽しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねる。
かわええな
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月14日 22時
