急接近 ページ6
潤とゆかが大病を患って何とか回復したものの、仕事も忙しく2人のフォローもまだまだ必要で。
特に潤は幼いながらも、慢性疾患と闘う日々を送っていたから、それをしっかり支えてやらなきゃって躍起になっていた。
名実ともに親子になった直後でもあったから、余計に力が入っていたのかもしれない。
そんな中、今度は雅紀があの病魔に襲われて…
正直言うと、もう無理かもって思ったのは１度や２度じゃなかった。
プロジェクトより何より、雅紀のことが心配だったし、子どもたちを含むみんなの生活を守らなきゃって思いが強くて。
だけど生活を守ろうと思えば、当然仕事をせざるを得ないっていう、どうにも抜け出せないループに嵌まっていた。
で、その打開策として考えたのが、早めにスタッフを雇って、働いてもらうことで物理的な負担を減らすっていう作戦だった。
募集するに当たって智にぃとは結構もめた(苦笑)
事務系の職種で、手続き関係を主にやってくれる人が良いんじゃないかって言う俺に対して、開院してからもずっと働いてもらえるからっていう理由で、看護師の募集を勧める智にぃ。
珍しく意見がぶつかったんだけど、結局、智にぃの意見が通った。
そして、送られて来たたくさんの応募書類の中に、彼女の履歴書を見つけた時のあの気持ち…
その時、やっと気づいた。
俺は佐藤ゆうこが好きなのかもしれないって。
気持ちが追い詰められていたことで、感情に蓋をする余力がなかったのかもしれない。
そして迎えた、あの面接の日。
雅紀がグダグダで、俺から離れられなくって…
智にぃに面接を代わってもらうなんて、俺の予定には全くなかった。
でもそれがあったから、俺は余計に燃えた(苦笑)
元々恋愛経験値が低いこともあって、駆け引きとかそういうのを知らない俺は、押して押して押しまくって。
あの時ほど、キッツキツのスケジュールを組むのが得意なことに感謝したことはなかった。
雅紀の看病も仕事もそれまでと変わりなくこなしつつ、寸暇を惜しんでLINEを送り、5分でも良いからって会いに行った。
そうやって『付き合う』ことにOKがもらえたのは、朝晩が冷え込むような季節になっていた。
でも付き合い始めて半年近くがたった今まで、智にぃにさえ交際の事実を伝えられていないのは、俺自身に覚悟が足りないからなのかもしれない。
彼女に、ののかちゃんっていう愛娘がいることや、お互いの年齢を考えたら生半可な気持ちじゃダメだからって、言い訳を自分にして…
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
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ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
