新生活本格スタート 4 ページ13
「いい子。頑張ろうな」
気が変わらないうちにと、急いでBS測定から…
気分さえ切り替われば、潤は強い(笑)
さっきまで泣いていたとは思えない位、スムーズにインスリン注射まで終わらせることができた。
その間、和と潤の手はずっと繋がれたまま。2人とも一言もしゃべらない。
「はい、おしまい。よく頑張りました」
頭をスッとひと撫でしてやると、目に溜まっていた涙がポロッと零れたけど、顔は泣いてない。
「朝ごはんできたよー」
タイミングを見計らったように、ゆかの明るい声がリビングに響く。
「潤くん、いこ？」
やっと口を開いた和にコクンと頷いた潤は、すくっと立ち上がって、手を繋いだままリビングから出て行った。
そこからはびっくりするくらい普通(笑)
「おい、潤。もう少しゆっくり食べなさい。お腹痛くなっちゃうよ？」
「ひいーの、ほれおいひぃから…」
ぜっんぜん、分かんない(笑)
ヘタにしゃべらせる方が怖いから、もういいや…
朝から凄い食欲で、用意された朝ごはんをペロリと完食すると、
「ごちそうさまでした！
かーくん！オレ先にハミガキするね？」
待っててあげろよ…
って、思うけど和が何も言わないのに、俺が言う訳にもいかず、黙って見てた(苦笑)
「パパ、残してい？」
智にぃに上目遣いで訊く和。
「お腹いっぱいになった？」
答える代わりに、コクコク頷く和。
「はい、じゃあごちそうさまと、ごめんなさいして？」
「ごちそうさまでした。ごめんなさい…」
ちゃんとゆかの方を見て言えた和。
最近智にぃは、そういうことをキチンと言わせるようにしてる。
ご飯を作ってもらったことに感謝して、残してしまったことのお詫びを。
「はい、おそまつさまでした。お腹いっぱいになったんなら良いよ(笑)」
「おいしかった！ハミガキ行ってくる！」
ゆかに、にこやかに言ってもらった和は、イスからぴょんと降りて、洗面所に駆けて行った。
ゆかは和が残さないように量を調整してくれてる。
だけど、今日みたいになってしまうと食に対する興味が薄い和は、食べることに集中できなくて残してしまう。
『ごめんなさい』と言わせることにゆかは反対した。謝るようなことじゃないって言って。
でも智にぃは、譲らなかった。
『僕は礼儀として教えてんの』って。
和にもちゃんと言い聞かせてはいた。
『悪いことをした時のごめんなさいとは違うよ』って。
和に伝わったかどうかは、分かんないけど(苦笑)
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
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ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
