事件の記憶 ページ4
4月初旬とは思えない気温と柔らかな陽射しのお陰で、セレモニー後もそれぞれが出席者の方々とクリニックの前で歓談している。
僕も数人の顔見知りの方と話をしたけど、今日の中心人物ではないからと、早々にその場を後にした。
自宅の玄関を入ると、すぐにコーヒーの良い香りが鼻を優しく刺激する。
「あ、智にぃおかえりぃ。
智にぃはすぐ戻ってくると思ってコーヒー淹れておいたよ？」
特に打ち合わせをしたわけではないんだけど、ちゃんと状況をみて、動いてくれているゆか。
「ありがとう、ゆか。
僕はああいう場所は苦手。逃げて来ちゃった(笑)」
つい本音を言うと、雅紀も同じ事を言っていたと笑うゆか。
「そっかぁ、そうだよね。雅紀は苦手だよね、ああいう場所。
だからと言って避けて通ることはできないしね…」
「そうなの、まーにぃはねぇ。逃げれないよね(苦笑)
翔にぃがね？
『院長は一応俺だけど雅紀しかできないことが山のようにあって、相当な激務だからフォロー頼むね』って言ってた…」
ちょっと心配そうに眉を寄せて言う。
「うん、そう思う。
もちろん僕たちも精一杯やるけど、ゆかも頼むね？雅紀のこと」
ある事情から翔を院長にせざるを得なくなったんだけど、元々は雅紀を中心に考えていたクリニックだからね。
色んな機材や事務的な細かな事でさえも、雅紀でなければ分からないこともたくさんあって。
どうしても雅紀に集中して、負担が掛かってしまう。
翔はきっとそれを心配して、ゆかに『フォロー頼むね』って言ったんだろう。
僕はゆかの淹れてくれたコーヒーを飲みながら、去年の春から秋にかけて起きた、我が家始まって以来の大事件の記憶を手繰り寄せていた。
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虹(プロフ) - ebi信号さん» こんばんはー！コメントありがとうございます(^O^)ワクワクしてもらえて、私も嬉しいです♪これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2019年4月12日 22時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - profile読んだだけで、泣きそうになってしまった。ワクワクとホッと安心感です。この世界を続けてくれて、残してくれてありがとう…。 (2019年4月12日 0時) (レス) id: 7ab42f2331 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 虹さん» ありがとうございます！こちらこそ(^-^)/ (2019年1月2日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - 琴子さん» 良かったぁ(^O^)これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2019年1月2日 13時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 虹さん» さっそくにありがとうございました！見れました＼(^o^)／ (2019年1月2日 13時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月24日 18時
