25 大勘違い ページ27
「ねえさんに何したんだーーー！」
有一郎の叫び声がマンションの外で響いた。
今何が起きているのか。
不死川先生は玄関まで歩くのを支えてくれていた。
一応少し良くなったから自分で歩けるんだけど。
それで、買い物から帰ってきた有一郎と家にいた無一郎が、私が道端で倒れてるんじゃないか、更に先ほど救急車のサイレンが鳴ったので余計心配になって飛び出したところに、鉢合わせた。
2人は私の顔を見た後、不死川先生に敵意の籠った目を向けた。
多分、私が泣いた後だったから何か勘違いされた気がする。
2人は不死川先生をそっちのけで私の両脇に入って支えた。
「不死川先生…よからぬ事をしようと部屋に入ろうとして、Aねえさんを脅したな。」
ほらね。
「ハア？！俺はコイツが体調悪ぃから送ってやってるだけだ！何勘違いしてんだよテメェらァ！ありえねぇが仮にそうだとしてテメェらがいるとこなんざ行くかァ！」
先生は勘違いをされてお怒りです。
「2人とも…先生の言ってる通りだよ…」
「不死川先生に脅されてそう言わされてるんでしょ？Aねえさん。」
「このクソガキィィ…！誰が脅したってェ？」
｢｢ﾌﾞｰｰｰ｣｣(二人で舌をブルブルさせる音)
やばい、今血管がブチって切れた音がした気がする。
このままだと乱闘が起きるし、ちょっと私もそろそろ…
「ごめん、早く横になりたい…」
「ごめんねえさん！帰ろう！今日ご飯俺らで作るから横になって待ってていいから！」
「じゃあね不死川先生。もうここに来ちゃダメだよ。」
「もういいから…！先生、本当にありがとうございました。今度お礼します。」
「…礼の代わりに弟共どうにかしろォ」
じゃあなァ、と先生は車に戻っていった。
その後ろ姿を見送ろうとすると、「行くよ」と2人がピッタリ私にくっついて半強制的に部屋に向かわされた。
不死川先生、私のために色々してくれたのに弟たちに勘違いされて怒ってたし、悲しんでないかな…いや、悲しくはないか。
部屋に戻ったら2人にちゃんと説明しよう。
いつか学校行ったらちゃんとお詫びとお礼もしないとな…。
何を渡そうかな…おはぎとか？
昔も今もあのお顔でおはぎ好きなのかな…
「ふふっ」
「なんで笑ったのねえさん。」
「不死川先生に何かよくないの食べさせられたんじゃない？」
「なんで無一郎はすぐそんな風に言うの！」
やたらと無一郎は、不死川先生に対して不信感を抱いているみたい。
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さらりとクマ(プロフ) - nさん» ええええええ？！天才…？！ぷろ…？！全くもってくそくそど素人ですが、そのようにお褒め頂けてハッピーです…！続編の更新の方もう暫しお待ちくださいませ…！コメントありがとうございます！！！ (2021年10月23日 12時) (
レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
n - この小説書かれた方、、天才ですか❓話の構成や、ラブシーンも上手すぎます。。。プロの作家が書いてるのかな。と、疑ってしまいます。 (2021年10月20日 23時) (レス) id: 2858fa56d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 私は風柱様ひとつじだどね粉雪ちやんも風柱様にほれたんじやないかなここにきて (2021年10月2日 10時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - 粉雪さん» あっらー！粉雪様！いつもお読み頂き誠に有難うございます！！いいではありませんか推し変！！でも煉獄さんもかっけーですよねぇ…完結までには不死川さん推しになってるように推し変パワー込めてお話書きますね！？頑張りますーー！！ (2021年9月5日 22時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
粉雪 - 前世のお話から読んでます！いつも楽しませて頂いております。私は煉獄さん押しなのですが、この作品を読むたびに不死川さん押しに転換しようかと思ってしまいます…！これからも楽しみです！応援しております！ (2021年9月5日 14時) (レス) id: 33866b80ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2021年7月18日 21時
