29 戻ってこい ページ35
Aは作戦を無視し、Aの優れた勘で、上弦の鬼や鬼舞辻の居場所を突き止めようとしたという。
すると、Aはある場所に辿り着いた。
｢…！｣
そこは、鬼舞辻が暴れた後だったらしい。
血塗れでむごい姿となった大量の隊士の死体で、その場が埋め尽くされていたという。
｢フーっ、フーっ、フーっ…｣
Aは、人の血がダメだった。
｢フゥーっ、フゥーハァーっ…｣
胡蝶は、Aは特に疲れている時にそうなりやすいと言っていた。
その時点で、精神的にきていたのだろう。
｢A！見ルナ！！｣
鴉が叫んだ時にはもう遅く、Aは呼吸が荒くなり、顔を青白くしてそのまま倒れてしまった。
その後、鬼舞辻や俺らは愈史郎によって地上へ上げられ闘った。Aも地上へと引きずり出されており、急いで愈史郎はAの元へ向かった。
｢黒城！聞こえるか！今から薬を打つからな！｣
愈史郎はAを安全な場所へ移して薬を打った。
すると間もなくAは意識を取り戻した。
が、
｢私使えない。｣
起き上がって最初の一言がそれだったらしい。
Aが自分に対してそんなに否定的に言うことなど、俺は初めて聞いた為驚いた。
｢そんなこと、ねえのになァ。｣
眠り続ける目Aの顔を見て、思わず呟いた。
誰だって欠点はある。
俺だってAのような精神力なんて持ち合わせてねェ。
そこまで、気にしないでほしい。
それから、Aは薬で回復した後、鬼舞辻との闘いに合流していた。
俺ら柱が鬼舞辻の攻撃で吹き飛ばされ、応急手当をしてもらい復帰した時には、Aと竈門が闘っていた。
Aの斬撃は今まで見たことがねえ程恐ろしいものだった。
竈門との連携もあって、確実に鬼舞辻の威力を弱め、そのおかげで勝つ事ができた。
Aは鬼舞辻討伐後、疲労困憊で意識を失い倒れた。
しかし、生きているはずなのに、もう何も問題がないはずなのに、こいつは目を覚まさない。
なあA、自分を責めているのか。
お前は別に悪いことはしてねえ。
戻ってきていいんだぞ。
お前のおかげで鬼舞辻を倒せたじゃねえか。
平和な世になったら、俺と幸せに過ごしたいって言ってたのはどこの誰だ。
俺の前でまた笑ってくれ。
俺の名を呼んでくれ。
戻ってこいよ、A。
俺は毎日、朝から晩までAの傍を離れずずっと手を握って、その手が握り返してくれる時を待っていた。
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さらりとクマ(プロフ) - 真緒さん» 真緒様！！ありがとうございます！！！不死川さん好きになってくれてうれちい…！作者のことも？えへへ鼻血 なかなか作品出せてない状況ですが一応ゆっくり制作中です是非よろしくお願いします！！ (2022年4月23日 10時) (
レス) id: 8eff2d73b0 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - クマさん！大好きでーす！❤️ (2022年4月1日 13時) (レス) id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - こんなにいい作品を読ませていただいてありがとうございます！実を言うと私不死川担ではないのですが（むしろちょっと苦手だった）この作品を読んで好きになりました！これからもクマさんの作品読みにいきますのでコメント見てくださいね！ (2022年4月1日 13時) (レス) @page42 id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 風柱様むざんたおしたとはいえむりしないでくださいね (2021年11月10日 22時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしいつもおもうときがあるですりあるでかぜがふくと風柱様の事/// (2021年11月10日 22時) (レス) @page39 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2021年2月3日 0時
