決意 ページ9
宇髄side
「信じない信じない。年頃の女が恋沙汰に興味が無いなど嘘に決まっている。」
「いやぁ俺も嘘だと思ったんだが、派手に耳のいい俺でも、嘘をついてる時の音が聞こえなかったんだよなぁ。ただ、なんか地味に変な感じはしたが。」
「なんだその変な感じというのは。曖昧にされると頭痛がしてくるのだが。」
「いや、それは俺の勘だから確証はねーけど。」
「何故そうやって確証もない事を言うんだ。これだからネチネチネチネチ」
「あーー分かった許せ伊黒。不死川、黒城は恋愛に興味がないと言ってるが、俺たちで興味をもたせればいいんだ!
そして、恋愛感情が無いにしても、これから派手派手に惚れさせりゃいんだ!簡単な事だ!」
「ンなの無理だァ」
不死川は一向に顔を上げない。
「んな事やってみねーと分かんねぇぞ!男ならやれ!黒城を自分のモンにしたくねぇのか?他のやつに取られたらどうする?」
ビキィッ
不死川から派手に血管が浮き出る音が聞こえた。
「それはぜってェ許さねェ…」
「ならやるしかないな!俺らも応援するから!」
「うむ!黒城少女のことを諦めるな不死川!」
「そんな弱気なら協力する意味がないな。…やるなら少しは手伝ってやってもいい。」
「・・・」コクッコクッ
冨岡必死に話を聞こうとはしているが、今にも寝そうなくらい眠たそうだ。
頷いているのか、眠てぇからそうしているのか分からねぇ。
・・
ちょうど黒城を送り届けた10代組と悲鳴嶼も同じことを話していた。
「Aちゃん、恋愛に興味がないって言ってたけど、本当はそんな事ないと思うの!女の子だもの!だから、不死川さんには頑張って欲しいわ!」
「あの感じだと大変そうですが。…まぁ見守りましょう。」
「僕は、どちらでも…。Aさんいい人だったなぁ。」
「なむ…手を合わせておこう…。」
・・
不死川は、皆に応援されているのにそれに応えないほど地味に不出来な男ではないはずだ。
やるときはきっと派手にやれる。
すると、不死川は、何かを決意したかのように、お猪口に残っていた酒をグイッと顎を上げて一気に飲み干した。
「不死川!いいぞ〜派手で!その調子だ!」
俺は男の目をした不死川に酒を注いでやった。
冨岡はとっくに寝てしまっていたが、残ったヤツらで酔い潰れるまで飲んだ。
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さらりとクマ(プロフ) - snowさん» 質問ありがとうございます!読み方は「やみりゅう」です!なんか厨二病っぽくて書いてて恥ずかしいので技とかはさらっと流していただいていいですよ!!!! (2020年10月22日 20時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 質問です!この作品でちょくちょく出てくる闇の呼吸ですが、「闇竜」の読み方教えてください!(クマ様の闇の呼吸結構好きです!) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - いぐろさん» 何回も読まれるのはちょっと恥ずかしいですね!でも読んで頂き有難うございます! (2020年10月4日 12時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
いぐろ - 何回でもよみたくなる!!!!!! (2020年10月4日 11時) (レス) id: abcdb48192 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - いぐろさん» (い、伊黒さん…?!)有難うございます!嬉しいです^^*続編の方も頑張ります! (2020年10月4日 11時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さらりとクマ | 作成日時:2020年9月27日 2時