風柱さんは闇柱に片思い中･･･。壱

冨岡さんVS不死川さん ページ39

最後、冨岡さんと不死川さん。

冨岡さん、勝ってください、おはぎが待ってるんです。

ガキィ！！

いや、やっぱり不死川さん凄いな、戦い方が柔軟。一撃一撃が凄い。
冨岡さんも太刀筋がすごく綺麗で思わず見とれる…。

先程から「冨岡ァ、お前、調子乗んなよォ！」と不死川さんが怒鳴り散らしてるけど冨岡さん何かしたんですか？だから機嫌悪かったんですかね？



すると、悲劇が起きた。

冨岡さんが少しよろけた隙に不死川さんが渾身の一撃を繰り出そうと斬りかかった時だ。



『ニャア。』


…ニャア？！？！


ネコ？！
冨岡さんの後ろにネコが！
いつも悲鳴嶼さんが可愛がってる野良猫だ！
不死川さんも気づいてる。

やばい、もし冨岡さんが避けたらネコが…


その時、


『壱の型 水面切り』


ガンッ

「あァ？！」


ドッ

バタッ。

「不死川さん！！」「不死川！」


冨岡さんが気を利かせて後ろにいたネコを守ろうと不死川さんに一撃入れたのは英断だったし結果良かったと思う。

しかし…

ネコに一瞬気を取られたせいか不死川さんは急な冨岡さんの一撃を受けきれず飛ばされ、その先にあった大きな岩に顔面から突撃してしまった。

ほかの柱達は急いで駆け寄る。

不死川さんは意識があり、立つことが出来た。
いや、丈夫すぎでは？と逆に怖くなった。

不死川さんの顔を見ると…。




宇・蜜・私「ぶふっ」

不死川さんの怖い顔に鼻血は似合わなすぎてちょっと吹き出してしまった。



ビキィ



やばい



「テメェら、俺を馬鹿にするとはいい度胸じゃねぇかァ…」


「ひぃ！ごめんなさい！！」
「すみませんでした！！」
「悲鳴嶼さんも派手に笑ってるようなもんだぞ、だってさっきから地味に震えてるぞ。」

宇髄さんの声は不死川さんに届かない。

「テメェら、覚悟しろォ！冨岡もだァ！」

冨岡さんの目と口がいつもより大きく開かれ、驚いた様子だった。
多分急に技入れたからでしょうね。

冨岡さん含め4人は不死川さんに追いかけ回される。
鬼ごっこ状態だ。





「黒城ォ！止まれェ！聞こえねぇのかァ？！」



なんか私だけ追われてる。ずっと。


「追われてるんだから止まるわけないじゃないですかあー！」


止まって捕まったらいくら優しい不死川さんでも、今回ばかりは投げ飛ばされる。


「ﾁｨｯ、クソォ…！」


後ろから舌打ちが聞こえると、不死川さんが全力で追い上げ、

ついに私の手を掴んだ。




捕 ま っ た

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