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「おまえ髪長くなったなあ？」
「でしょー？切ってないからね！スフィントスは身長が伸びて、大人になっちゃったね！あ、ティトスも！」
「そうだぞ！僕も大人の男性だ！」
「そーゆーところは変わってないけど……」
「あ、スフィントスは、治癒魔法上達した？役に立ててるの？」
「バカにしてんじゃねえぞぉ、俺だって人助けまくってるわ！」
「おっ、言ったわね〜！」
「まあ僕らには勝てないけどな！」
「ああん！？てめえら肩組んで笑ってんじゃねえぞ！そりゃ勝てるわけがねえだろうが！」
「え、でもほら、、身長はいちばん高いじゃない！」
「まあな！やっぱ高身長がいいだろ？」
「え？まあ、そうね！背が高いと、3割増くらいでかっこよく見えるかも！」
「何！？そういうものなのか、、背を高くする魔法とかあるかな？」
「こら、余計なことを考えるんじゃありません。」
ムーの仲裁により、楽しい会話は終わった。
「どいつもこいつも俺が死んでる間に変わりやがって…！」
どうやらアリババも、スフィントスの高身長を見て思うことがあったようだ。
それにティトスはあははと笑った。
「はは、ではあの場所を見たらもっと驚くぞ！」
＿
「うわー懐かしい!!」
連れてこられたのはかつてアリババが試合をした
Aは始めてきたため、目を輝かせて柵にアリババよりも前のめりになっている。
見えそうで見えなそうで見えそうなスカートに気を使い、ムーがAの腰を持ち下ろしてやった。
「あれ？でもなんだか雰囲気が変わったような……」
「血なまぐささが減っただろ？剣闘奴 隷がいなくなったからな。」
「え！？」
「剣闘奴 隷だけじゃないんだ…」
驚くアリババに、ティトスは微笑んだ。
「レーム帝国は、奴 隷制度を全廃した。」
「そうか…「国際同盟」の条例で禁じられたから。レームも「国際同盟」に入ったんですね。」
「いや…」
Aが首を振った。
「レーム帝国は、「国際同盟」には入ってないよね？」
「えっ！？なぜ……？」
ティトスはAの言葉に頷くと、説明しだした。
「レームの生き方を「国際同盟」の条例に縛られないためにだ。町並みもほとんど変えていない。ボクたちはあくまでもレーム帝国人の努力によって、革新していきたいんだ。
だから、奴 隷制廃止もボクたち自身の意志だ。」
「意志って…？」
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年6月30日 21時
