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「あ」

「!」

アリババの眠る部屋の前に来た時、偶然アラジンもそこにいた。

どうやら彼は彼なりに考えたらしい、自分の生きる道を。

Aとアラジンは何も言葉を交わすことなく顔を合わせ同時にコクリと深く頷くと、2人で戸を開けた。

「あっ、アラジンさん!!!」
「と、Aさん!」


「2人ともどうしよう!!?アリババさん全然目が覚めないの…「フェニクス」もどんな治癒魔法も効かないんじゃ…」

「俺たち一体、これからどうすりゃいいんだよ…!!?」


「「……………」」

「あの練白龍って奴が悪いんだろ……」

「オ、オルバ!」

「俺は仇を討つ。紅炎の軍隊に入って練白龍を殺すんだ。そうすべきだろ!?なぁ、アラジンさん!!Aさん!!」

「ううん、僕は…それはやらない。」

「私は、頼まれたから戦には出向くけどどちらの味方もしない。どちらの敵にもならない。」

「!?ど、どういうことだよッ!?」

「中立の立場として戦を観戦する。けれど、死人を減らすために動く。どちらの味方でも敵でもないけど、逆にどちらの味方にも敵にもなるかもしれない。」

「なんでそんなことを……!なら、なんで紅炎の軍隊に入らないんですか!?」

「アリババは、白龍のことを憎んでなんかなかったからだよ。」

アラジンはコクリと頷いた。

「それにね…アリババくんのためだからとか、敵討ちだからとか、そんなにアリババくんばっかり頼ったら、アリババくん、目を覚ましたらきっと困っちゃうよ。」

「「……………」」

「僕”たち”は………これから、ソロモン王でもウーゴくんのものでもない、」


「グロリア様でもセイバーのものでもない、



私たちだけの答えを見つけたい。」




「Aさん……………アラジン……」


「まあ、私はもう決めてるけどね。」

「うん、僕も何よりも今………

仲間として、アリババくんを助けたい!これは僕たちの意志さ!!」

「!!」

「ア…アラジン!!Aさんっ!」

「…そうだな、仇討ちなんかよりそっちが先だ。」

「アリババさんをあきらめるなんてできません。」

「あきらめるも何も、アリババの中身、どこか別の空間へ飛ばされただけらしいぞ。」

「おお!それじゃあ…」

アラジンは頷いた。

「アリババくんを、みんなで捜そう。」

「トトは「魔力操作」でもっとアリババの身体の中、調べてみる!」

「おお!」

「私は…「大峡谷」へ行ってきます。」

「えっ!?」

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氷空音(プロフ) - 海月ゆらさん» コメントありがとうございます!こちらこそここまで読んでくださってとても嬉しいです😭完結まで精一杯頑張らせていただきます❤️ (2022年5月23日 0時) (レス) id: 6c8722363c (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 続編おめでとうございます!マギに再熱して色々な作者さんの小説を読ませていただいてたのですが皆さんマグナシュタットあたりで止まっていたりしていたので、ここまで書いてくださって本当に感激してます!!無理のない程度で頑張ってください(^^) (2022年5月23日 0時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷空音 | 作成日時:2022年5月17日 1時

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