答え.28［マギ］ (ページ22)

今日:11 hit、昨日:21 hit、合計:11,493 hit

第243夜真実と断罪のジンページ22

「「第68迷宮(ダンジョン)『ベリアル』」か……」

「「迷宮(ダンジョン)」は出してみねーとどんな「金属器」が手に入るかはわかんねーが、どんぐらい強力な何かが眠っているかはマギにはわかるんだ。「ベリアル」は特別だぜ。おまえにやるよ！お望み通りな。

ここに来る前に”おもしろい力”も手に入れたし…おまえもサヨナラは済ませてきたんだろ？」

「……ああ。」

1人は再開の約束だが。

「最後にひとつ聞くが。」

「ああ！？なんだよ！？」

「おまえ、なぜ俺に強力するんだ？」

(紅炎でもなく紅明でもなく、なぜ俺などにこいつは協力する気になったんだ…？)

「……それは…もちろん…………

おまえだけが…俺とまったく同じモンを持ってるからだよ。」

ジュダルは白龍の横を通る時に肩に手を乗せた。

「まったく…同じものだと…！？」

(こんな奴と一緒にされてはたまらない。それでも俺は、目的のためにこいつの力を利用する。)

「さー行こうぜ！「迷宮(ダンジョン)攻略」だ！」

そうして2人は迷宮(ダンジョン)の入口に足を踏み入れた。

ギューーーン

「なっ…!?ここが…迷宮(ダンジョン)「ベリアル」の内部…！？」

「おーい、おせーぞ白龍！」

「まるでここは煌帝国の宮殿そのものじゃないか… 」

「ハア？何言ってんだよ？俺にはなんか山奥の…さびれた村に見えるけど…」

「何を言う。これを見ろ。いつもの白嶺宮の柱じゃないか。」

「ハァ〜？おまえバカか？ただの藁葺き屋根指さして何言ってんだよ…」

2人は顔を見つめあった。

「「……!?」」

「「ベリアル」は…どういう「ジン」なんだ…!?」

「さぁ。でもルフの色は「ザガン」の魔法の時と同じ色だぜ。」

「！では…生命を操る魔法か…おそらくこれは幻覚だ。ベリアルは、俺たちの体に作用している。おそらく視覚を乗っ取られている。やっかいな「迷宮(ダンジョン)」だな…」

白龍は後ろを振り向くと、ジュダルがフッと消えたのを目にした。

(消えてしまった…ひとり進めということか。)

「白龍！」

「！？」

その時、よく知る声が聞こえ、白龍はバッと振り返った。

「………………あ…姉上…？」

そこに入るはずのない白瑛が居た。

2人は庭の池の真ん中にある屋根の着いた、柵から池を見渡せる小屋のような、空間のようなところで向かい合って座った。