答え.28［マギ］ (ページ1)

今日:6 hit、昨日:21 hit、合計:11,488 hit

第238夜アラジンたちの提案ページ1

『ずっと一緒って言ったじゃない！！！

嫌だ！！行かないで！！

行かないでよ！！！！！おねえちゃん！！！！』

『答えてよ!!!僕は一体なんなの!!?』

ピィィピィィ……

「……!!!!」

見せられた、ずっと共にやってきた二人の友人の知らない過去に、アリババは言葉が出なかった。

(アラジン……)

『やあ！おにいさん。僕はアラジン。旅人さ！』

(アラジン……)

『君は僕の大切な…友達だからね！』

(アラジン、俺は…………

おまえのこと、何も知らなかったんだな。俺はお前のことすげー奴だと思ってて……

初めて会った時から、世話になってばっかりで……

知らなかったんだ。おまえにも母親がいて、父親がいて、もう帰れないなつかしい故郷があったなんてよ……

Aは………)

『好きでいさせてよ……！』

(A……)

『だって私、アリババのこと信じてるから！』

(お前のことも……俺…なんも知らなかったな。

初めてあった時は正直少し苦手だったのに、一緒に過ごすにつれお前の根っからの優しいところとか、時々見せる可愛い笑顔とかに惚れちまって、

次は俺が守ってやるって、今度は俺が何でも話を聞いてやるからなんて言ったけど……

おまえは強くて……

けどやっぱ、いちばん脆くて儚いような気がしてた。

確かにそれは間違いじゃなかったんだ、Aは元々一緒に生きるはずだった姉ちゃんと突然別れて、そのままたった1人で、重い責任を背負ってたんだな。)

『なぁアラジン！A！マグノシュタットで言ってたその「別の世界」ってのの話を聞かせてくれよ！』

『…うん！今度モルちゃんとみんなでいっしょにね。』

『おうっ！！』

(なんだよ、おまえの懐かしい話、楽しいことばかりじゃなかったんだな。俺と同じように2人とも親を亡くして、友達と別れて、初めての世界で1人さまよって……

そう、俺と同じように。

俺と同じように。

でも＿＿)

＿「理想郷(アルマトラン)」を作るために！

＿大切な人が、笑顔で生きられますように。

＿アラジン、君はみんなの最後の心の支えなんだ！

＿お願いね2人とも、次の世界で迷ってしまった子達を救うんだよ。

＿新しい世界をどうか幸せに導いていってほしい……

＿もしまた悲しい未来が来たら、大切な人と手を取り合って幸せな未来を描いて欲しい……