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「まやかしだ！！「浮上の王」の手先に惑わされるな！一斉にかかれ！焼き払ってしまえ！」
キィイイイ
ゴッ
「ソロモン！」
ばっ
ヴオンっ
「
ババッ
パンッ
スッ
「
クイッ
グンッ
ギコゴオオオ
「「うおおおおおおっ！！？」」
「
クイッ
ベコッッ
ソロモンが人差し指を地面に向けて下ろせば、空間は歪む。
ズドオオオンッ
そして戦艦は爆破した。
(す……すごい、まるで神様みたい。あんな魔法見たことない。世界の仕組みを操って何も誰も寄せ付けないなんて……
この人一体…何者なの！？)
ピュンッ
シバは突然隣に現れたグロリアに目を丸くした。
自分とは違い、怪我も何一つしていないいつも通り綺麗な彼女はシバを見下ろして、微笑んだ。
(？今、真顔だった……？)
いつもニコニコと口角を僅かながらもあげていたグロリアしか見たことがないシバは、隣に現れた時の彼女の無表情を初めて見た。
美しいのには変わらなかったが、酷く冷たく思えた。
(いいや、ただの気の所為だよね…本当に一瞬だったし……)
そもそも気にする事はないはずなのだ。人なんてずっと笑っている方が可笑しいのだから。
そう、気にするなんて……
「行くぞおまえら！敵旗艦に乗り込んで頭を抑えて、全艦の精神破壊魔法を停止させる…
これは「神杖」を持つ者の指名だ。」
「！！」
「「おうっ！！！」」
皆は声を合わせ、ギューンと戦艦の方へいってしまった。
「あっ！ま…待って！私もやるっ！」
シバも急いで着いていった。
ワーワー
「………………なぜだ…いや、なぜです？ソロモン様……
なぜあなた方2人が我々の敵になるのです？魔導士聖教会連合創設以来の天才魔導理論構築者、ウラルトゥーゴ・ノイ・ヌエフ……
そして……
聖教会連合「長老会」第1元老、我ら魔導士の長たる……
ダビデ・ヨアズ・アブラヒム老のご子息……
ソロモン・ヨアズ・アブラヒム様が……」
男は、1人男を連れながら平然と歩いて目の前に現れた敵に杖を振って、その敵の目になにか魔法をかけ、また平然と歩く白髪の少女を見た。
パチッ、と目の前で光が弾く魔法を使われた男たちは、全員目を抑え、蹲るのだ。
「そして、貴方様もだ……
グロリア・アベラ・クレメンタイン。」
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年4月22日 19時
