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ジンの金属器を預けるだなんて前代未聞かもしれない、
それはずっと身につけてこそ力になるものだから。
けれど彼女は、アリババだからこそ、彼にこそ持っていて欲しかった。
「シンドリアに置いていくかも迷ったんだけど、そんなことよりさ、アリババが持っていてくれたら、また会うっていう約束の印にもなるでしょ？」
「！！いや、確かに、そうかもしれねーが……」
「邪魔になるかもしれないけど、お願い！アリババに持ってて欲しいんだよ！
また、私たちは会えるって証拠、ね？」
ナイフには布が巻かれていて、可愛らしく赤色のリボンで結ばれていた。
Aの向日葵のように明るい笑顔で頼まれてしまったら、断れない。
「……よし、わかった！大切に持っておいてやるから、絶対また会おうな！」
アリババは頷いてニッと笑った。
「勿論！金属器なんて無くてもアリババに勝てちゃうくらい、強くなって帰ってくるよ！」
Aもニーッと笑えば、アリババは「おー？俺も強くなるから、それは難しいかもな〜」なんて言いながらくしゃくしゃとAの頭を撫でた。
「？」
そしてこちらをじっと見つめてきていたモルジアナに気がつくと、ハッとして、そんなモルジアナにも抱きつく。
「！！」
「モルちゃんも会えてよかった！！だいすきー！！！！！」
モルジアナは強く抱きしめられたことに愛を感じてウルッとくるとともに頬を赤くして、
「……私も、です。」
と抱きしめ返すと、
「ｱｶﾞｯ！ｲ、ｲﾀﾀﾀﾀﾀ！」
と苦しむ羽目になった。
「……はい！！」
最後にアラジン。
膝立ちで両手を広げれば、アラジンも飛びついて抱き締める。
「僕たちまだお別れじゃないのにいいの？」
「一旦ね！仲間はずれは嫌でしょ？うふふ、羨ましそうなの見てたぞー！」
「えへへ、バレてた」
アラジンはAの肩に首を乗せてながら、少し黙ったあと口を開いた。
「……お姉さん、まだ自分のことよくわからないでしょ？」
「え？」
「自分が何をしたらいいのか、このままでいいのか、どうしたらいいのか……わからなくて、怖いんだと思う。」
「……」
「でもね、僕達って、これからそれを知るために旅に出るんじゃないかな？」
「……！」
「あのね、僕達って、同じ境遇だけど、まだまだ子供だと思うんだ。
完璧にやろうだとか、自分を責めることなんてしなくていいんだよ。
僕はおねいさんのこと、大好きだから！
だから、一緒に自分を愛せるようになろう」
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氷空音(プロフ) - ナギさん» 読み進めていただけたら分かりますがヤンデレは治ります！あと、第139夜はこの作品では飛ばしているのですが、呼び方を間違えてしまったところはどこだったでしょうか？すみません！見つけるのが下手で…見つけ次第直させて頂きたいのですが💦 (2022年10月26日 15時) (
レス) id: a1f76e7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 第139夜ですが、紅玉は紅覇の義姉ではなく、歳が同じ義妹で紅玉と呼んでいますよ！ (2022年10月26日 7時) (レス) @page23 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 白龍くんのヤンデレは治りますか？まだアニメで放送されていないシンドバッドを倒すところではアラジン達と共に戦っているので治る気がします。 (2022年10月26日 7時) (レス) @page12 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
氷空音(プロフ) - サラさん» わーい！！！！！！とっても嬉しいですありがとうございます頑張ります😭😭❣️ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 把握しました！私この小説ほんと見ててなんか微笑ましくなってめっちゃ好きなので、今回頑張って絵描かせていただきます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 98face5f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月25日 16時
