1 ページ50
「！？何言ってんだよ、だからってお前……！！」
「そう簡単に勇気が出たわけじゃありません。Aさんがいると安心する、ただそれだけの理由です。」
キャーーーッ！！
「？」
ズバッ
「なんだ？」
ズバッズバッ
ドスッ
「！？」
突然白龍に突っ込んで来た少年。
剣は腹部まであと数センチ、というところで白龍がその手を掴んでとめた。
「！？」
彼はオルバだった。
「オ……オルバ！？」
「殺してやる……お前が……お前が……」
オルバの右手首からは血がどくどくと流れていた。
彼は右手にフックを付けていた。
ロープはそのフックに付けられていたのだが、
なんと彼はフックごと手首からちぎってやってきたらしい。
「「
バシッッ
「！！」
遠慮なく拳でオルバを殴り倒れさせる白龍。
「何言ってる。
お前、この街で何人殺した？女もいただろ？それは誰かの母親じゃ無かったのか？その子供は！？自分の母親が殺された途端それか！？都合がよすぎるとは思わないのか！？」
フーッ、フーッ……とオルバは肩で息をする。
「……それに……おまえ、本当は薄々気づいてたんじゃないのか？「大聖母」が、おまえたちを利用していたにすぎないことに……」
「！？」
「…………」
「だって……「大聖母」の命令でお前たちが子供をさらっていたんだろう？それが海賊に仕立て上げるためだと……
わかっていたはずだ。気づいていたはずだ。
悲しむことは無い。おまえたちは、最初から、愛されていなかった。」
「白龍！！！」
ガッッ
アリババに掴まれた腕を振り払うと、白龍は歩いてどこかへ行ってしまった。
それをAは見つめた。
「ホラ、さっさと歩かんかガキども！！」
「！」
アラジンは声がした方を振り向く。
「移送するぞ。どうせ処刑場か奴 隷市場へ直行だろうがな！」
「……」
また拘束されて連れていかれるオルバは、地面に転がる大聖母を見下ろした。
ビィイイイイ
(！！あれは……！？)
アラジンは彼ら子供たちから溢れる黒い空気を感じて、サッと杖を向けた。
(いけない！止めなきゃ！)
「ちょっと待ってください。」
ザッ、と前に立ったのはアリババだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷空音(プロフ) - ももさん» わー！ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月20日 15時
