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「えっ？」
「Aさん！」
モルジアナは何も言わずビシッと穴の方を指さすので、Aはキョトンとするがすぐにハッと気がついたような顔をして頷くと、それぞれ反対の方向に走り出した。(気づく時間わずか0.5秒)
モルジアナはダッダッダッと普通ではありえないが壁を脚で上ってゆき、Aはしゃがむと強く地面を蹴って高く高く飛び上がった。
「あ、やばい飛びすぎた」なんて汗をかきながらも落ちながら穴の上の壁にナイフを突き刺し、それを掴んでグルンッと穴の中に入った。
「へっ、楽勝だな！」
スーッと穴の空洞の中を進む海賊たちだが、そこで「んっ？」と後ろから聞こえる足音に気が付き後ろを振り向いた。
ズドドドドドド
「！？？？？」
「ひーーーっな、なんだこの女！？」
それはすぐ近くに真顔で突進してきていたモルジアナで、渾身の蹴りを受けてパアン！と弾は弾けてしまった。
「この丸い球…もろいのね…」
あっさりと…とモルジアナは倒れた海賊たちを見て呟く。
モルジアナはその場で立ち止まりきょろっと辺りを見渡すと、そこはちょっとした広場になっており、色んな穴があらゆるところにあいていた。
「砂漠ネズミの巣穴のよう…これを移動して穴を行き来していたのね……」
その時別の1団も見付け、
「げっ！？」
モルジアナは走り出した。
一方その頃穴の中に入ったAは、目の前には海賊たちがいなかったので、見つけるの面倒だなと顔をゆがめながら脚で地面を蹴った。
(モルジアナは逆方向だし、少しの範囲なら平気でしょ)
すると蹴った地面から氷がバキバキと音を立てて広がり、それは空洞すべてに広がっていった。
「え"」
「こ、氷！？！？」
動揺する声がどこからかこだまして聞こえて、Aはにやりとヒロインらしからぬ笑みを浮かべると、ザッザッザッと滑るようにものすごいスピードでそちらへ走り出した。
あの時と同じように、靴に氷を纏わせて靴の上にスケート靴を履くような形にしたので今回はスピードスケートのような様になっている。
「う、動けねえ！！」
「さむっ！？」
見つけ出した1団は、丸い球までもが壁から伸びた氷に捕まって凍って逆に球が破壊できず逃げられなくなっていたので、絶望的な状況になっていた。
「うわ！？！」
後ろから不敵な笑みを浮かべて猛スピードで滑ってくるAに気がついたのも遅く、彼らは彼女のドロップキックによって氷が割れて救出されたものの、普通に気絶した。
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氷空音(プロフ) - ももさん» わー！ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月20日 15時
