3 ページ39
「俺も昔、見たことの無い故郷に憧れて、どうしても気になって連れていってもらった。しかし……
そこに「ファナリス」は一人もいなかった…」
「！一人も………………」
「全て奴 隷狩りにあったか、大陸の更に奥地へ移ったかはわからない。」
マスルールはガッカリさせると思って黙ってたすまん、と謝った。
「とにかく、俺はそれでふっきれたので、故郷に未練はない。」
「！「未練」……」
「お前も延々と気にするくらいなら、1度行けばいい。」
「………………」
『モルジアナは…故郷に帰らなくていいのか？あんなに帰りたがってたじゃねーか』
『モルさんも考えてみておくれよ』
『暗黒大陸、きっと素敵な場所なんでしょうね』
『故郷へ帰れモルジアナ』
＿
「きいてくださいよ〜〜〜ししょお〜〜っ！！」
夜のお店で、お酒を片手に机に突っ伏すアリババ。
完全に酔っている。
「アラジンのやつがひどいんっすよぉお〜〜」
グダグダと文句を言うアリババ。
「…………お前なァ、珍しく飲みに連れてけなんて言うかと思えば…グチかよ！？
……でもよォ、Aにも一理あるんじゃねえの？
俺はもうシンドバッド様に一生付いてくって決めたけど…
お前も一国の王子なら、他国の王の下にずっと付いてていいかなんて簡単に決められねえことなんじゃねえの……」
シャルルカンは酒を飲みながら言う。
アリババは机に突っ伏して黙り、考えているのかと思いきや顔を上げるとシャルルカンを指さし
「そぉ〜いうことじゃないんスよぉ〜〜」
と眉をひそめながら言った。
「わかってないなあ〜〜ししょうは〜〜」
(めんどくせぇ……)
「あ〜じゃあアレだよ！王子とか関係なくお前も武者修行してくればいいジャン！」
シャルルカンは女性片手に投げやりになる。
「レームの
「だから〜〜そ〜〜〜いうことじゃないんスよ〜〜〜」
「あ、あのっ！」
「うるさいっ。今師匠と男の話をしてるんですっ！！」
酔いすぎたアリババにお水を差し出してくれた女性にキレたアリババはシャルルカンに「帰れグチババ！」と店の外に放り出された。
ごろん、と外の地面に寝っ転がり夜空を見上げながら、アリババは泣きそうになった。
ハァ…とため息を着く。
「なんか…わかんねぇよな…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん！毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです！無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね！これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月14日 23時
