【あんスタ】溺愛カノジョ (ページ9)

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Episode6.5 ページ9

｢あー今日も疲れた疲れた｣

大きく伸びをしながらそう呟く

守沢｢お疲れ様！！｣

暗いけど笑ったのが鮮明に分かるくらいなんだからこの人の笑顔すごいなぁ

あ、私の察知能力の問題もあるのか？？

千秋くんと帰り道を歩いていると目の前に塾の広告が目に飛び込んできた

｢…あれ、今日宿題出てた気がする｣

思い出してしまった
明日の午前中にある授業の宿題、…しかも数学…

守沢｢どんまいだな、ちゃんとやるんだぞ！｣

｢この前出し忘れちゃったから今回出さなきゃだぁぁ…｣

もうご飯食べてお風呂はいって寝るだけのつもりだったのにー

ベッドにばふんって飛び込むの楽しみにして気分だだ上がりだったのに、一気にガタ落ち…

守沢｢A、｣

｢なにー？？｣

そんな風に思ってるとは急に名前を呼ばれた

名前を呼ばれるだけで、それこそ少女漫画みたいにとくんって心臓が動いて気分上がっちゃうんだから不思議だよなぁ

｢ん、｣

ん？？

｢え、｣

一瞬何が起こったのかわからなかったけど、キスされたと自覚した途端ぶわーっと赤くなる顔

守沢｢…飴のお礼だ｣

なんて静かに微笑むから余計に緊張してなんも言えなくなる

｢……あーもう、不意打ちずるいよ…｣

ほんと、心臓止まりそう

そんな反応に満足したのかにっこり笑って私の手を握って再び歩き出す

宿題はあるけど、ちょっと頑張れそうなんて現金なことを思ってしまう