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Episode8 ページ11

「…あれ」

目を開けると独特の匂いが鼻をかすめる

そして一瞬で気づく

「ここ保健室か」

ふと言葉に出てしまう
…ちょっと恥ずかしいな

身体を起こそうとすると右辺りに重さを感じた


「あれ、」


そばに居てくれたんだ、千秋くん

守沢「スースー」


あ、寝てる

寝顔写メりたいけど携帯ないし我慢我慢


着ていたカーディガンを千秋くんにかける

あれ、これ普通逆???

とか思ったけどまあ自分のカーディガンを千秋くんが使ってる(?)状況に内心わくわくしてるからいっか

思ってることが変態なのは熱のせいってことで!


ていうか、教室で倒れちゃったなぁ


佐賀美「お、目覚めたか〜体調は??」


「おはようございます、ちょっとだるいですけど大丈夫そうです」


相変わらずやる気無さそうだなって言うか、いたの気づかなかった


佐賀美「守沢寝てたのか」



「今何限ですか??」



佐賀美「残念ながら放課後だぞ〜あきやんに怒られてもずっとお前の傍にいたんだから守沢に感謝しとけよ〜じゃあ、俺職員会議だから」


「はーい、頑張ってくださーい」



佐賀美「あんまり根詰めすぎるなよ、最近特に忙しかったみたいだしな」


そう言って片手を上げて去っていく


んー…確かに無理しすぎてたのかなぁ

自分の体調把握してないでアイドルの体調管理なんて出来ないもんね!

反省しなきゃ


守沢「ん」

「あ、起きた?おはよう千秋くん」


千秋くんはどのくらい寝てたんだろ

守沢「!!」

「!」


急に目見開くからびっくりしちゃったよ


守沢「体調は!!?」


「大丈夫だよ!!」


がっと両肩をつかまれて勢いよく聞かれるもんだからこっちまでつい大きな声で返事する小学生みたいになっちゃった


守沢「…良かった」


そう言ってぎゅっと抱きしめられる


「千秋くん、心配かけてごめんね」


そんな風にされると愛されてるなぁって嬉しくなってきちゃうんだけど

…あと単純に恥ずかしい

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作者名:藤郷 | 作成日時:2020年6月13日 22時

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