【ポケモン・サンムーン】はにかみ笑いの貴方に (ページ5)

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覗かれた愛の告白ページ5

グラジオが脳内で私が言った言葉を理解した瞬間、急に恥ずかしくなり、お互いバッと離れる。

「そ、それじゃ、ま、また明日…？」

「あ、ああ。じゃ、あな」

お互いぎこちなくなった空間から、グラジオが帰るまで、解放された気分にはならなかった。

「はぁ……」

重々しい足取りを無理矢理動かし、家のドアを開ける。

…と、そこには。

「お・か・え・り？」

「あ、あはは……」

怒りのオーラが満ち溢れた、私のお母さん。「お説教かな…」という思考が頭をよぎる。

「お母さんね、さっき台所に向かったらね…？火はちゃーんと止めてあったの」

「は、はい…」

お母さんは言葉を続ける。

「でね…？玄関に戻ったら、あんたがいなくてね…ふと窓をみたら……」

私とグラジオがいた、と。

「ここからはお母さんが何を言うかわかるわよね？」

「……はい」

はぁ、とため息を漏らすお母さん。

そこで、私はある疑問が浮かんできた。

「ち、ちなみに……お母さんは、ドコから見てたの？」

「うーんとね、……グラジオ君が、あなたに何か言うところかしらね」

私は思った。

……ほとんど見られてたよ、お母さんに。