繋いでいた片手 ページ15
「はぁ〜、やっと外ね！」
暗闇から解放されたせいか、深呼吸をする。
「一度、カプの村に戻ろう」
「ええ」
私は、さっきまで繋いでいた片手を見た。
今日は、おかしい。捨てた感情が戻って来ている。
これも…グラジオのせい。
「着いたぞ」
一呼吸して、私は言った。
「私、もう帰るわ。……それじゃあ、今日はありがとう。また明日、ここで」
「……わかった」
私はモーテルに戻り、ベッドの上で、考えていた。
本当に、強くなるには捨てなきゃいけない感情があるの？そんなもの、私が捻くれて出した、間違いなんじゃないの？
そう問いかけても、答えは返ってこない。
返ってくるのは、寝返りをうつ私の、衣服とベッドのシーツが擦れる音だけだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エーテル兄妹推し！ - すごく面白いので、更新お願いします！！ (2022年2月6日 16時) (
レス) @page17 id: fed5cd3472 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年4月6日 21時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンサン(プロフ) - 更新頑張ってください！楽しみにしときます (2018年6月5日 0時) (レス) id: 9bd14d6626 (このIDを非表示/違反報告)
朱色ミラーァ♪(プロフ) - 海零さん» コメントありがとうございます！応援ありがとうございます。頑張りますね！ (2018年3月13日 17時) (レス) id: a5ac7d00ed (このIDを非表示/違反報告)
海零 - 頑張ってね〜♪ (2018年3月12日 22時) (レス) id: 1043ba656f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱色ミラーァ♪ | 作成日時：2017年12月13日 17時
