* ページ20
"降谷の言う通りです! なにも女のAを潜らせることは..."
"女だからだよ、降谷、諸伏"
黒田さんがギロリと僕達を見る。
相変わらずの眼光だ。
"俺達男は女をすぐに見くびる。だが名字は、男のような力こそないものの、頭がキレるのに加え、拳銃の射撃能力は国内でもトップレベルだ。"
"あいつなら、やってくれる筈だ..."
.
.
Aは1人で、この監視の目が厳しい組織の中で生き残ってきたのか?
たった、1人で
ス「おいバーボン、リアから連絡だ。今すぐ降りて来いって」
バ「え?まだ夜の8時だぞ?」
ス「場所が変わったらしい」
スコッチが立ち上がる。
バ「...よし、やるぞ」
ス「あぁ」
ーーーーー
ったく、本当にため息が出る。
『さっきベルモットから連絡があってね。奴らのボスだけがあのビルに逃げ込んだらしいのよ。...部下は危ないところに突っ込ませておいて、自分だけ逃げるなんて。本当に救えない奴らね...というワケで、今日の任務はこれで終わりよ。良かったわね。』
ビルの屋上で腕を組み、下を見下ろす。
黒髪がばさばさとたなびいていた。
『スコッチ! 見えた?』
ス「あぁ、男だよな?」
『OK...じゃあさっさと撃ってちょうだい。』
その言葉に、スコッチが驚いたようにこちらを見る。
『あら、何か問題?』
ス「いえ...あの、」
なんだ?
スコッチが眉を顰めて、私から視線を逸らす。
何だ?
『...貸して』
ス「あっ、」
無理やり彼からライフルを奪い、スコープを覗く。
...あれは確か、公安から潜ってる男
いや、正確には、潜った末に寝返り、反対に公安に追われている男...
まさかこんな所にいたとは。
そう、あれは...
私たちの、元上司
ベルモットに急いで電話をかける。
ベ「あら、どうしーー『ちょっと、話が違うけど?』
開口一番そう言うと、彼女はふふ、と笑った。
ベ「あら、何か問題?」
『私が貰った標的の情報は私が殺した奴の息子で、小太り、眼鏡、青のネクタイだったはずだけれど.....全く違う人間がスコープの先にいるってスコッチが言ってるのよ。』
ベ「別にいいじゃない。早く殺って。」
『素性の知れない人間を殺れるか』
口調がつい厳しくなってしまい、口を抑える。
しまった、つい...
ベ「あらリア、あなた随分感情的ね。もしかして知り合い?」
『さぁ。あんな人間知らないけど。私はただ、標的の情報を意図的に違えたことに腹を立てているの。私達に隠すような、何が疚しい事でもあるのか、ってね...』
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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか? (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年11月30日 8時