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君のいる朝 07 ページ11

ーーーー聖杯(あの子)をどうしようと、私の勝手でしょう、って!

「だってあれは私のモノだもの」

女王は晴れやかにそう言い切って、軽やかな足取りで去っていく。
立ち尽くすエミヤは、理解の及ばない女性という生き物にかける言葉も出なかった。


マシュはため息をついた。リア充しようぜ、という爆弾発言を、誰にも相談出来ずにいたからだ。
あれはからかわられたのだろうか。経緯として嘘はなさそうだったが、それにしても突飛すぎる。そもそもリア充とは??
考えても考えてもわからない。困惑を持て余し、抱えた空の鉢植えをのぞき込む。
種選びもプロトの言葉が頭をぐるぐると回って、全く気が入らなかった。ひとまず鉢と土だけはもらってきたが、ひどく重たく感じる。

「はぁ……」

こんな時、マスターならどうするのだろう。

「いけませんね、私、また……」

無意識のうちに頼ってしまうくらいには、マシュはマスターを慕っている。自覚もあるけれど、慕うと甘えるは別だ。このくらいの問題、自分でなんとかしてみせければ。サーヴァントとして失格になってしまう。

「よしっ……あだっ!」

気合を入れようとガッツポーズをした拍子に、鉢を落としてしまった。強化プラスチック製であったことが幸いしたが、土の重さもある。つま先への痛みは中々だった。

「うぅ、どんくさい……情けないですね。先輩は今も必死で戦っているのに」

こんなことではいけない。独り言は、誰にも拾われずにため息で締めくくられるはずだった。

「マシュさん?」
「あ……Aさん」

軽やかにこちらへ走ってくるひとりの少女。カルデアへ新しく迎えられた、サーヴァントではなく、人間の女の子。

「大丈夫? 」
「ええ、なんのこれしき、ですよ」

大丈夫だと微笑むが、Aはしゃがみこみ真剣な顔つきでつま先を眺めている。

「あ、あの……?」
「いたいのいたいの、とんでけ!」
「え」
「とんでけ!」

高らかに指さした先にいたのは、散歩中だったらしいフォウだ。ひとりと1匹の目線がかっちりと噛み合う。かと思えば、やおらフォウがばたーん!! と倒れた。

「フフォー!!」
「えっフォウさん?!」
「フォウゥウ」

珍妙なうなり声を上げながらころころと左右へ転がる。

「え、えっと……痛がってます??」
「フォー」
「マシュさんのいたいの、フォウさんに飛んでったよ! 平気……? もういたくない?」

つぶらなフォウの目と、Aの澄んだ目がじーと見上げてくる。

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Sandoriyon0000(さんどりおん)(プロフ) - 碧依さん» わわわわ感想ありがとうございます!!2度もいただいてもったいない……!は、発狂!そこまで萌えていただけて嬉しいです!いつも応援ありがとうございます、3部頑張ります! (2018年1月11日 0時) (レス) id: 1352ea05b0 (このIDを非表示/違反報告)
Sandoriyon0000(さんどりおん)(プロフ) - ありささん» はじめまして!感想ありがとうございます!1章から読んでいただけて嬉しいです!3章楽しみにしていただけている気持ちに答えられるよう頑張ります、応援ありがとうございます……! (2018年1月10日 16時) (レス) id: 1352ea05b0 (このIDを非表示/違反報告)
碧依(プロフ) - 第2部完結おめでとうございます!最後の方は超絶キュンキュンして悶えながら読んでました← もう心の中で発狂してました← 第3部も続くとのことで、とても嬉しいです! 心待ちにしています! これからも頑張って下さい! (2018年1月10日 14時) (レス) id: e83e0a514a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - はじめまして、一章から楽しく読ませていただいております!三章が凄く楽しみです!これからも頑張ってください!! (2018年1月10日 13時) (レス) id: 5124bcd214 (このIDを非表示/違反報告)
Sandoriyon0000(さんどりおん)(プロフ) - いよりさん» はじめまして!感想ありがとうございます!1章かは2章まで読んでいただけて嬉しいですありがとうございます……!3章もハラハラドキドキ、きゅんきゅん多めな展開を目指して頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年1月9日 21時) (レス) id: 1352ea05b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sandoriyon0000 | 作成日時:2017年12月13日 23時

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