私、失敗したら死ぬので (ページ1)

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第１話　ブラックリストページ1

私は死神だ。

　

　フリーの。

　いや死神にフリーも何もあるか、と思うだろう？

　ある。ちなみにフリーは仕事が安定しない。とても。

　

　「さて‥‥‥今日お前を呼び出したのは他でもない。」

　の筈が、何故か天国直属の部隊の隊長に呼び出されてしまった‥‥‥

　最近調子にのってる祓い屋を絞めたことがバレたか‥‥‥もっと上手くやるんだった

　「お前、かもめ学園を知っているな？」

　「はい、知っていますが。」

　

　まさか！

　私はハッと１つの可能性を思いつき、血の気が引いた。

　「多分、思っていることは同じだろう。」

　は？は？ちょっと待て？

　思ってることだけにはなって欲しくないんだけど。

　「死神A。お前に命じる。かもめ学園に潜入し、ブラックリスト達の動向を監視しろ。」

　手の甲に薄く契約の印が浮かび、消えていった。

　その日初めて、私は死神のフリーだったことを恨んだ。