さらば学舎!大小事学園卒業式 ページ50
遂に来たこの日。啜り泣く声が聞こえる。
それだけでなく、誰も喋っていないのに、何も鳴っていないのに―
この聴こえる音は一体何だろう?私は辺りを見回す。
隣では私の腕に抱きつく早苗。
横一例には霊夢、魔理沙、咲夜、レミリア、幽々子さm―幽々子。
前にはBクラス、後ろにはDクラス。誰からも、何からも音は出ていない。
しかし私のそんな疑問は、校長の挨拶に途切らされてしまう。
紫「皆さん卒業おめでとうございます」映姫「これまでよく頑張りました」
紫「特に進学するわけでも退学するわけでも留年するわけでもありませんが」
映姫「しかし学生生活というものがどういうものかを体験できたと思います」
紫「雷智高生も普段と違い教師が居る学生生活を体験できたと思います」
映姫「さて、それでは卒業証書の授与に移ります」紫「八坂神奈子さん」
卒業証書か…思えば幻想郷には学校なんてなかったなあ。
早苗は外の世界で学校に通ってたみたいだけど…どんな感じなんだろう?
こころ「ねーまd」藍「雰囲気ぶち壊すな」こころ「へいへい」
ああいう生徒も居る中に早苗も混じっていたのかな。
紫「魂魄妖夢さん」妖夢「はい」
名前を呼ばれ、私は教壇へと向かっていく。周りの生徒が私に注目する。
紫「貴女はCクラスの中では一番真面目に授業を受けていました。
大事では魔理沙さんに劣りましたが、小事では一番でした。
これはこの学園の唱える座右の銘でした。ご卒業おめでとうございます」
校長から渡された卒業証書を私は両手で丁寧に受け取り、深くお辞儀をして振り返る。
私が席に戻って行く間に、早苗が教壇に向かって行く。
私が席に着く頃には、早苗がお辞儀をして振り返り、席に戻り始めた。
早苗が席に着く頃には、霊夢がお辞儀をして振り返り、席に戻り始めた。
この後もそのタイミングがズレることは無く、最後の深海の授与が終わった。
紫「―さて、これで全ての生徒の卒業証書授与が終わりました」
映姫「本来私達が在るべきはこの大小事学園ではなく」紫&映姫「幻想郷」
その言葉に、より一層音が大きくなる。そうか、この音は―
紫「それでは帰りましょう。私達の住む世界へ…」
此処は白玉楼。私達魂魄家が代々仕える場所だ。
早苗「妖夢ぅ♡」妖夢「わぶっ」
早苗「早く布団行こうよー」妖夢「う、うん」
私は早苗と一緒に寝室へと向かう。もうあの音は聞こえない。
あの音の正体は―私が幻想郷を懐かしみ、幻想郷が私を呼んでいる音だったから。
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零れ桜 - 妖夢早苗さん» 切りが無いですね (2015年4月23日 2時) (レス) id: 357324d8f3 (このIDを非表示/違反報告)
妖夢早苗(プロフ) - まあそんなこと言い出したらデジャヴばかりなのですが (2015年4月21日 18時) (レス) id: 9091a75b9d (このIDを非表示/違反報告)
零れ桜 - 妖夢早苗さん» ですよねえ (2015年4月20日 19時) (レス) id: 357324d8f3 (このIDを非表示/違反報告)
妖夢早苗(プロフ) - 零れ桜さん» ありますねえ (2015年4月20日 17時) (レス) id: 9091a75b9d (このIDを非表示/違反報告)
零れ桜 - 妖夢早苗さん» あれ?何かデジャヴ感が・・・ (2015年4月19日 12時) (レス) id: 357324d8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妖夢早苗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Youmusanae/
作成日時:2014年12月14日 20時