李乃の思い出話その２ ページ31
中学生になっても高杉くんのとなりにはアイツがいた。
だけど、ただとなりにいたんじゃなかった。
｢高杉くんって、いつも一緒にいる地味な子と付き合ってるんだって。｣
お嬢様ということもあり、裏で学校の支配をしていた私。瑞樹Aを潰すなんて余裕と思ってた。
でも思いのほか上手くいかなかった。
集団でAをいじめてたけど、アイツは脅迫手紙も読まずに焼却炉へ笑顔で捨ててた。擦れ違いざまに睨んだりしてみたけど、アイツは愛想笑いしてさっさとどこかへ行った。
その態度が気に食わないから、集団リンチみたいなのもしてやったわ。
『ここでいいのかな………うわぁ……』
手紙で呼び出して、ベタな体育館裏へ来いと誘った。Aは私たちを見て、明らかにめんどくさそうな顔をしてた。
李｢こんにちは瑞樹Aさん。｣
『こんにちは〜。』
｢さっそくだけどさ〜、アナタ、何でここに呼び出されたか解る〜？｣
『アハハ…何となく…』
｢そっか！なら話は早いね！｣
『…つまり？』
李｢私に潰されたくなかったらさっさと学校から立ち去ってくれる？｣
『………潰すというのは…物理的に？』
李｢社会的によ。バカなのアナタ？｣
『さぁ…？えと………』
李｢私の事、わかる？｣
『…………』
｢分からないんですか？アナタはホントに身分違いな彼氏サマに夢中なんですね。｣
『アハハ……』
李｢宮野李乃。宮野グループ社長の一人娘よ。｣
『はぁ……』
李｢アナタ…まだ自分の立場が分からないようね？｣
『社長令嬢をひけらかして楽しいんですか…？』
李｢…は？｣
『いつかアナタの周りには…お金目的で一緒にいてくれる人しか集まらなくなっちゃいますよ………』
李｢何いってんのよ。そんなの生きてみなきゃ分からないでしょう？｣
『はっ…それもそうでした……』
見た目から頭悪そうな女だった。
だけど、テストの順位を見てみたら、いつも私の前にAがいた。
３位が私で１位がA。
中学３年の最後らへんになったら、Aの言う通り、私の周りにいた女の子たちはみんな離れていった。
私は最後までAが嫌いだった。
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雨宿り侍 - 博麗美音さん» 提供ありがとうございます！参考にさせていただきます。 (2018年1月10日 12時) (
レス) id: 4f270715fd (このIDを非表示/違反報告)
雨宿り侍 - ★九尾★さん» 提供ありがとうございます！参考にさせていただきます。 (2018年1月10日 12時) (レス) id: 4f270715fd (このIDを非表示/違反報告)
博麗美音 - 李乃ちゃんの悪事がバレて…な感じが見たいです！ (2018年1月3日 13時) (レス) id: 04dfcacc58 (このIDを非表示/違反報告)
★九尾★(プロフ) - 李乃ちゃんのどん底見たいですw (2018年1月2日 13時) (レス) id: 706fc2b23d (このIDを非表示/違反報告)
雨宿り侍 - NIGちゃんさん» ありがとうございます。頑張って更新させていただきますp(^ ^)q (2017年12月22日 9時) (レス) id: 4f270715fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宿り侍 x他1人 | 作成日時：2017年12月19日 11時
