【銀魂】笑顔売りの土佐少女.参 (ページ8)

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マヨネーズ85本目ページ8

虚side

虚「元老の皆さんは不幸な事故により死に絶えました。これで十二師団(あなたたち)を縛るものは何もない。後はお好きになさりなさい」

私が微笑むと真っ先に口を開いたのは、
春雨第一師団団長獣王獅嶺だった。

獣王「虚様、我々は今更自由なと求めませ。我々は今まで元老院と提督神威の間で散々翻弄されてきました。

双頭の蛇は身を二つに裂くしか道はない。だがその崩れかけた組織を救ったのが閣下です。

春雨が求めるのは自由ではなく統制。我々を導く指導者です。元より閣下と共に元老院と神威を討つと決めた時から、春雨の名を捨てる覚悟はしております。

どうか我々十二師団を天導衆のきかにお加え…」

星海坊主「やれやれ。仮にも海賊とあろうものが統制?指導者?ルフィの麦わらでも煎じて飲ましてやりてェ、お前さん等それでも宇宙海賊(かいぞく)か?」

突如現れたその男は薄く嗤った。

「星海坊主」

宇宙最強の称号を持つ男だ。

虚「これはこれは、第七師団を討った雇われ英雄殿ではありませんか」

星海坊主「元老の連中も報われねェな。組織を護る為に天導衆とはつかず離れずバランスを保ってたってのに。まさか部下共に組織ごと売られちまうとはな」

彼の挑発的な態度にて、
十二師団はざわめき出す。

虚「確か貴方には元老に古い知り合いがいて、第七師団の始末を頼まれ雇われたのでしたね。雇用主はいなくなってしまいましたが、私が支払いに応じましょう」

星海坊主「金を貰う程の仕事はしちゃいねェさ。俺が交戦した時、奴等は拠点ごと吹き飛ばされ、既に虫の息だったよ。俺はあんな野暮な喧嘩はしねェ。あんたの指示だったんだろ?」

ふふふ、私は声をもらす。

虚「いくら宇宙一のハンターと言っても自分の息子や大切な弟子を狩るのは簡単ではないと思いましてね。もしや余計なお世話でしたか?」

星海坊主「…なんでてめェ等海賊なんぞに、俺が手ェ貸したか解るか?

てめェ等より先に、あの息子と弟子(クソガキ)を殺す為だ。

けじめは俺がつける。

だからあえて言わせてもらう。

息子と弟子(アイツら)は誰にも殺させない」

そう言った男の目は、父でもなく、師でもなく、

ただの「狩人」だ。