【銀魂】笑顔売りの土佐少女.参

マヨネーズ94本目 ページ17

Aside

何でここに兄貴が?

神楽さんが?

ヅラっちが?

ゴリラ兄貴が?

サドが?

トシが?

陸奥姉が?

坂本辰馬が?

『何で、ここにいるの?』

銀時「よォA、この前は随分と暴れてくれたな。説教の続きをしに来てやったぜ」

何であんな酷い事をしたのに、
兄貴は笑っているの?

『…兄貴』

そうだ。

この人達は、
友の為なら手段を選ばない人達だった。

友の為とあらば、
どんなに遠い星(ところ)でも必ず駆けつけてくる。

それが彼等「侍」だった。

…彼等は私を助ける為に。

『…ッ』

だったら私も貴方達を助ける。

自分の命に代えても。

神拳「姫、何故こんな所にいらっしゃる?」

『それはこっちの台詞だ、神拳。昨日偶然お前の部屋の前を通りかかった時、話を聞いたよ』

お前が、

『神拳、お前が私の母を殺した犯人なのか?』

辰馬「ッA」

神拳「…」

『黙ってないで何か言ったらどうなんだ!?お前が私の母を殺したのか!?お前がこの国を、力を手にいれる為祖父を騙し、私の父に濡れ衣を着せ、私を、私を利用したのか!?』

その途端、
神拳は肩を震わせ笑い出した。

神拳「はっはっは‼ようやく気がついたのですか?哀れな姫よ」

『神拳‼貴様ァァ‼』

神拳「お前の母を殺したのは私だ。そして夜王神影を殺すよう仕向けたのもこの私だ」

夜王、神影?

神拳「天照院奈落と手を組み、春雨を破壊し、私がこの国の権力を握る代わりに、この国のアルタナを彼に渡す、天照院の化け鴉、虚にな」

虚?

コイツは何を言っている?

話が見えない、分からない。

銀時「虚だと、」

兄貴の瞳孔が、開いた?

虚を知っているのか?

神拳「さて、これ以上話しても貴女方には関係ない。詐欺師に姫よ、案ずるな。私が今すぐ貴様等の愛する海神の元へ送ってやろう」

神拳は番傘を翳す。

神拳「死ね」

私も番傘を握り締め、神拳へと一閃。

だが動いたのは私だけではなかった。

辰馬×A「貴様(きさん)だけはわしが/私がブッ殺す‼」

坂本辰馬も、

父さんも銃を発泡していた。

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