Floo Powder ページ6
アーサーさんがハリーにゴム製のアヒルの使い道について質問していると、外からエロールが飛んできた。
「手紙を運んで来たわ。」
エロールは勢い余って窓にぶつかった。
「……パーシー、取ってきて」
窓に1番近いパーシーが手紙を取りに向かった。
彼、いつも学校では監督生としてきちっとしているのに、朝は弱いのかなんとなく返事は眠そうだ。
「いっつもこうなんだよな……」
「ホグワーツからだ。ハリーとAにも来てる」
パーシーが宛名を確認して言った。
「ダンブルドアは君たちが来てるとお見通しのようだな。」
手紙を見ると、そこには新学期から必要な道具のリストが同封されていた。
「これだけ教科書をそろえたらかなりの値段になっちゃうよ。」
双子が言った。
「何とかするわ。」
モリーさんが答える。
「全部そろえるならあそこね。ダイアゴン横丁」
ーーー
それぞれ私服からローブに着替え、暖炉の前に立った。
「さ、出発よ。まずはハリー、あなたから」
モリーさんが促した。
「ハリーとAは
ロンが言った。
「えっと……何パウダー？」
私が聞き返すと、モリーさんは「ロン、あなたが手本を見せなさい」と言った。
彼は頷き、暖炉の中に入る。
「ダイアゴン横丁！」
彼は粉をひとつかみとってはっきりとそう言った。
粉を床に打ち付けると、緑の炎が上がり、そこにはもうロンの姿はなかった。
「簡単でしょ、怖がらないで。」
モリーさんはハリーをまた促した。
ハリーは恐る恐る暖炉の中に入る。
「いいわよ、粉をとって」
言われたとおり、ハリーは粉を掴んだ。
「はっきり発音するのよ」
モリーさんの忠告に頷き、ハリーは叫んだ。
「ダイアゴ横丁！」
緑の炎が上がる。
「ああ……彼、緊張するとよく噛むの」
私がため息を着くと、ジニーは「ハリー、大丈夫かしら」と心配そうに暖炉を見つめた。
ーーー
何とかダイアゴン横丁までたどり着いた私たち。
1度私はハリーを探すと言ってみんなと別行動をとることにした。
なかなか混んでいる横丁を歩いていると、誰かの背中にぶつかった。
「わっ」
「おっと、失礼」
ぱっと振り向いて支えてくれたおかげで転ばずに済んだ。
「あ、ありがとうございます」
相手の顔を見ると、あの嫌味なオールバックをストレートに大人にしたような男性だった。
スラリと長身で、なんとなく圧がある。
「もしや君は…Ms.シルヴァー？」
Today is a good day…→←Good morning
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作者名：そぼく | 作成日時：2023年3月27日 2時
