a funny fellow ページ22
数秒後、やっと動きやすくなった私は「ノットもお疲れ様。あれはなんの呪文だったの？」と尋ねた。
「妨害呪文。相手の動きを止めたり、鈍くさせたりできる。力量によっては吹き飛ばすこともできるんだけど、相手が同じ寮生の女の子だから、ね」
何かを含んだ笑いを浮かべたノットは、「君もほかのペアを探すといい。僕はドラコのところに行ってくるよ」と私にくるりと背を向けて歩き出した。
そういえば、セオドール・ノットはマルフォイと行動は共にしないものの、仲はいいらしいという話を耳にしたことを思い出した。
「ふーん、あの子がスリザリンの眠り姫、シルヴァー……ドラコがねえ……ふーん」
去り際、そんなノットの小さな呟きが聞こえたものはいなかった。
ーーー
自習時間、ソコロから噂を耳にした。
ハリーがパーセルタング＿＿＿＿蛇語を話せるということを。
「その、パーセルマウスってやつは希少なの？」
私がソコロに尋ねると、「そうよ。パーセルタングが話せる人は、サラザール・スリザリンの
「へえ……」と感心していると、後ろでガタッと椅子を引く音が聞こえ、振り向く。
ハリーが俯いて自習室から出ていくところだった。
そこでふと気づいた。ハリーに刺さる視線が、どれも鋭いことを。
ーーー
部屋に戻った私たちは、パーセルタングのことについて話した。
「ハリーがパーセルマウスなのは良くないことなの？」
私が尋ねると、ソコロは合ってるけど違うという複雑な表情をした。
「うーん、今は秘密の部屋のこともあるし、一概には言いきれないけどあまり良くはないかも。何よりポッターが決闘クラブの時にマルフォイの出した蛇に何か＿＿蛇語を話していたのよ。
その蛇、ハッフルパフのジャスティン・フィンチ=フレッチリーを襲いそうになったんだけど、ポッターが蛇語でけしかけたんじゃないかって言われてるの。」
ソコロは伏し目がちに言った。
「そう……、私、その時近くにいなかったから知らなかった。教えてくれてありがとう」
笑ってみせるとソコロは「どういたしまして」と笑い返してくれた。
ーーー
クリスマス・ディナーの時、噂のジャスティンが石にされたと耳にした。
もう休暇に入った大広間は、特にスリザリンのテーブルにはほとんど人がいなかった。
ーー
ノットの行動・性格が掴めていなかったらごめんなさい！
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作者名：そぼく | 作成日時：2023年3月27日 2時
