❀ありふれた日常 ページ1
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変わらない日常。
ありふれた日常。
平凡な日常。
何度繰り返せば終わりは訪れるのか、私にはわからない。
変わらない景色。
ありふれた言葉。
平凡な私。
何かを変えたいのに、ずっと心は動かないまま。
何度求め、何度敗れ、何度散ったとしても、世界は誰も私のことなんて知らない。
この日常も、この思いも、誰に届くことなく消えていく。
人知れず散った桜の花びらのように。
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「行ってきます」
祖母の作ってくれたお弁当を持って、いつも通りに家を出る。
いつも通りにバスに乗って、いつも通りに改札を通る。
お気に入りの最前車両へ向かって足を運ぶ。
ありふれた日常が今日も始まる。
いつも同じ車両に乗っている学生が何人か。
みんな本を読んだり、音楽を聞いたり、外を眺めたり、自分の時間を満喫していて。
名前も知らないようなその人達も、今となっては知り合いのような存在かもしれない。
今日はあの子が居ないな。
そんな風に周りを見渡して、いつもの定位置につく。
一番先頭のドアの前。
ここからは桜並木がよく見える。
ドアが音を鳴らして、閉まり始めた。
開かれた景色が少しずつ狭まっていく。
そんな時、目の前にあの子が現れて。
「ま、間に合った…！」
ふと目が合う。
今日は居ないと思っていたあの子。
これで今日も、この車両に全員揃ったんだ。
「おはよう」
私は名前も知らない彼に話しかけていた。
ありふれた日常の中、こうした非日常が唯一の楽しみで。
「お、おはよう…」
名前も知らない彼は私の隣に立って、返してくれた。
それがどうも嬉しくて、つい微笑んでしまう。
「いつも、この車両に乗ってるよね」
他愛もない会話で、キミと笑っていられたら。
明日もこの車両で出会えたら。
またキミと話したいな、なんて。
「ここで、降りるでしょ？」
「う、うん」
「そっか。じゃあ、"また明日"。」
「また、明日…」
ありふれた日常の、平凡な私。
そんな毎日にも少し光が差してきたかな、なんて思ってしまう。
乗り遅れる寸前でも、この車両まで走ってきた彼に今度は何を話そうか。
「名前、聞き忘れちゃったな」
そうか、次は自己紹介をしてみよう。
名前も知らない私から、白波咲良へと。
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「お！久しぶりだね！」
あの時のキミの言葉が嘘じゃなかったなんて。
「もっと早く気がつければ…」
なにかが変わっていたかもしれないのに。
全部もう、遅いみたいだ。
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みゅこる(プロフ) - YUI*pさん» いえいえ〜！見ていただけて嬉しいです😭いいですよね〜！！2人には幸せになって欲しいです……。 (2022年5月21日 7時) (
レス) id: ece42a77c4 (このIDを非表示/違反報告)
YUI*p(プロフ) - 夜分遅くに失礼します!書いて下さりありがとうございました〜!やっぱり咲良ちゃんと崇くん良いですね〜!! (2022年5月20日 22時) (レス) @page18 id: 804b0d7da1 (このIDを非表示/違反報告)
ミュコル(プロフ) - おーすりーさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！ぜひぜひ、お時間合えばご参加ください…！募集枠も沢山用意してますのでご安心ください！笑 桜餅や苺大福で見ると咲良や朧ちゃんが出てくるの分かります！ なんてことない日常が少し変わっていることに気づいた今日この頃です♪ (2022年3月23日 15時) (レス) @page10 id: 3052811d0c (このIDを非表示/違反報告)
おーすりー(プロフ) - コメント失礼します！募集企画楽しみです！都合が合えば、参加させていただこうと思います〜(*´꒳`*)最近は、桜餅を見ると、咲良ちゃんが頭の中にやってきます。(苺大福も)毎日が少しずつx-1に彩られていく……。なんだか素敵ですよね。 (2022年3月23日 15時) (レス) @page10 id: ae5d571366 (このIDを非表示/違反報告)
ミュコル(プロフ) - おーすりーさん» おーすりー様〜！朧ちゃんと咲良の絡みは書いててほっこりしてくるのでとても楽しいです…！こちらこそありがとうございます！ぜひぜひ仲良くできるように、作者共々頑張っていきましょう〜♪ (2022年3月9日 19時) (レス) @page6 id: 3052811d0c (このIDを非表示/違反報告)
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